びーすけ工房でひとやすみ

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元号と西暦

 国がどのような暦を公的に使用しているかで、その国の体質が見える部分があります。
 
 話しは日本限定ですが、元号天皇制の暦です。明治より古い時代では一世一元でなく、現天皇北朝系126代らしいですが、元号の数は250近くあります。
 
 最初の元号は西暦645年の大化元年で、みんな知ってる大化改新蘇我氏独裁を倒して天皇権威を回復したとされる「日本は天皇の国」の原型づくりの最初です。
 
 なので、これ以前は元号は無かったので、中国の暦法であった十干十二支(つまり干支)を用いて歴史を探ります。

 日本史の勉強では、60年周期(還暦)で繰り返す干支では不便なので西暦で年号勉強してます。
 
 そういう煩わしさは元号も同じで、平成23年って西暦何年?とか、令和は2019年の何月から?とか、、、
 
 
 ただ、この議論は腹立たしいだけです。
 
 ″元号主義者″は保守、その反対派は革新 みたいな色づけもあって、不愉快です。
 
 どちらも・・・

 
 大体、元号主義は似非(えせ)です。
 
 にっぽんの根本を大切にしたい、というなら、戦前のガチガチ国粋主義者が掲げた「皇紀」の方がホンモノです。
 
 紀元前660年の縄文~弥生時代早期?あたり、初代神武天皇が即位したという神話的話からはじまって、現在は2682年。日米戦争前の1940年、この年、皇紀2600年を迎えて国を挙げて奉祝しました。
 
 その「皇紀」を主張しなさい。
 
 
 一方、元号の公文書使用反対派、、、、これまた情けない。
 
 現行の「元号法」では、元号使用の規定は一切ないので、行政機関などが使用にこだわる法的根拠もなく、では、何で殆どの公的機関は元号″右にならえ″なのでしょう、、、
 
 たぶん、こういうのも″忖度文化″なのでしょう
 
 誰に対して???
 
 
 なので、問題は″現場″です!
 
 上から下まで、忖度!
 
 この問題に限らず、現場力の低下とは、現場の意志発信力の低下のことで、どこかの自治体が個人10万円の生活給付金を、まちがって特定個人に2千万円以上振り込んでしまう・・・この役所の劣化はなんでしょうか?
 ↓
 元号とは直接関係ありませんが・・・
 
 
 事務文書が氾濫する現場、役所も市民にも紛らわしい時間管理システム=元号使用
 ↑
 こんなものを否定しても、法的に誰も処罰はされません。
 
 要するに、不合理なことに対して何も出来ない″現場が疲弊した″ので、様々な不具合がつぎつぎ起こってます。
 
 
 みんなの前で声もださない、だせない日本人・・・
 
 この一言に尽きます・・・