びーすけ工房でひとやすみ

思うことをびーすけ工房からお送りします。

池袋暴走殺人事件

 先日の被告への求刑記事を読んで、思わず一文を書きましたが、感情の先走りを悔やみ削除してしまいました。
 
 しかし、その後、裁判の経過とともに紹介されてきた被害家族の日々を読んでしまうと、やはり、感情的になろうとも、このことは誰もが肝に銘じるべきで、勿論自分自身に向けてなのですが、
 
 
 私たちには、忘れてはいけないことがあるのだと思います。
 
 
 ひとつは高齢化と車社会の在り方。免許返納制度ができましたが、年寄りにも二様あります。
 
 自分を冷静に見つめ、生活の在り方も整理しながら、平穏に免許を返納して、自他に対して″安全・安心″な生活を保障しようという謙虚な人格・・・
 
 二つ目は、これは前者に被るのですが、自分の行動に伴う過ち、とまでいわなくも小さな反省点・・・、こういうのを自己に対して見逃さず、心的に、または言葉に出して、素直に他者をいたわれる人格を目指している人・・・
 

 長い人生を送ってきた被告の言動からは、このどちらも読み取れません。
 
 敢えて庇えば、この被告の心身の老化が、もはやそのような人格的要素を喪失させてしまい、事故そのものも、そして事故後の言動も、もはや人間として人格再生できなくなっている・・・
 
 だとしても、それが情状にはならないだろうと、国民感情は一致していると思えることと、上記したような″忘れてはいけない″ことを考えれば、裁判官も検察が示した法令上の最高刑を避けられないと思われます。
 
 9月に判決が出されるそうです。