誰でも知る黒沢明監督「七人の侍」の比喩にとんだ場面の一つに、農民の貧困をうったえる場面、主人公役の三船敏郎が百姓民家の床板を引っぱがし、そこにある備蓄された食料などを指して、農民たちのしたたかさを″あばく″場面がありますが、
これは現代でもそうだなぁ~と、、、
今年のノーベル物理学賞受賞者の真鍋さんが、アメリカは驚く程の研究資金を提供してくれたとの趣旨の話をしてますが、それに比べ目に見える利益にしか投資しない日本社会の実態が、またまた露呈してます。
大企業に何百兆円もの蓄財を許したアホノミクス、そんな支配者の下にいる国民が、侍の時代の農民ようにミチミチ倹約して貯めるのは自然な流れで、賭けのような投資に資金を回すはずがありません。
過日話題になった老後2000万円問題で考えると、庶民にとってその金額は簡単なものではありません。真面目に働きながら″むしりとられた″年金も、貰う段になったら生活保護以下という笑えない話です。
若者向けに勧められる少額積立式の投資信託による資産形成も、これまた″貧困ビジネス″の匂いです。
日頃お世話になってる日本の百均は、海外の同様の業態に比べて驚くほどクオリティが高く、これも侍の時代の農民のしたたかさと同質です。
こんな非情な経済社会の格差に耐えているのも、小さな島国の中で歴史的に耐えてきた国民のDNAゆえで、なるほど浮かれたバブルが崩壊してしまい、新自由主義だ構造改革だ、そしてアホノミクス、「日本を取り戻す」
侍時代の農民の生活を取り戻しました
勤勉清貧な生活場面の創意努力で、今以上に沢山の工夫が百均に並びそうですが、一方で日本人には遊びとしか思えないような研究は、今後はもう芽が出なくなるかも知れません・・・。