びーすけ工房でひとやすみ

思うことをびーすけ工房からお送りします。

横断歩道と日本人

 ヨーロッパでは、横断歩道に人がいれば車は止まるのが当然なのだそうです。
 
 日本の横断歩道は相当昔からありますが、信号付きの横断歩道で赤にならないと車は止まりません。
 
 結果として信号のない横断歩道での事故率は相当なものです。
 
 最近、少し取り締まりが強化されたそうですが、一時停止違反やスピード違反のようにはやってない感じです。
 
 
 先日、散歩コースにある横断歩道で、あることに気付きました。
 
 それなりに交通量の多い道路で、ウォーキングや犬の散歩、公園入口でもあるので子ども達もけっこう利用してます。
 
 私がそこに差し掛かると、男性が一人立って車の通過待ちをしてました。私もその横に立ち、車の流れを見ていました。自分の体は車道に相当接近していて、ドライバーからはハッキリ見える位置です。
 
 かなりの数の車が通過して行くので、ドライバーの表情を観察すると、スマホをいじってるドライバーはいませんでしたが、10台ほど行き過ぎる間に、視線をこちらに向けたのは2台程度で、他は殆ど無視でした。
 
 そこで、手を上げて、はっきり渡る意志を見せましたが、驚いたことに、無視されました!
 
 車の流れは殆ど制限オーバーのスピード間違いなしで、恐怖感じますが、そこで、私は一歩前に出てみました・・・。
 
 
 後続を従えた車が減速し、やっと止まりました。ドライバーは無表情で、特に迷惑そうではありませんでしたが、ドキッとしたのは、私が渡り始めたタイミングで反対車線を相当のスピード、むしろ加速してる感じで男性の運転する車が″突破″して行きました!
 
 この歩道は、以前から問題があって自治会から警察に要望がだされ、双方向に「減速指示」の黄色で目立つ大きな看板が立てられたのですが、効果なさそうです。
 
 たまに取り締まりをやっているいる様子はありますが・・・。
 
 
 そこで思いました、日本人一般と言っていいか微妙ですが、
 
 歩行者
  ↓
 渡る優先権があるのに、ハッキリ意思表示をしない、できない! ジッと待つのが平気! 私のような行動を取るのは危険行為で、それをやるのは変人!
 
 運転者
  ↓
 生身だと歩行者並みの″臆病″なのに、″動く鉄板一枚″で気が強くなる。なんでだろう? 歩行者=弱者という思いはなく、穏やかな国民性といいながら、実は冷酷。
 つまり穏やかなのは自己保身のため。
 
 
 退職して自由になれば、職場でも感じていたそういう思いはしなくなるかな、、という期待は甘かったのかということでしょうか。