びーすけ工房でひとやすみ

思うことをびーすけ工房からお送りします。

こころの乱れ

 うかっりミスのことです。
 
 何かに真剣に取り組んでいても、ちょっとした間合いで大きなミスをおかすことがあります。
 
 一流のスポーツ選手などでも、練習では完成していた演技を本番の緊張状態の中で失敗することは普通にあります。
 
 "一流"の人間であれ、平凡な人間であれ、平常心を乱されてミスをすることは、誰にでも経験のあること・・・。
 
 
 そして尚更に、これに加齢が加わると、一層危険度が増してきます。
 
 作業をやっていて、16cmと寸法を取ったものが、いざ加工段階になって機械が26cmにセットしてしまうなどというのは、"認知症"を疑われてしまうかも知れません。
 
 毎日のように高齢者ドライバーの事故が報道されて、これも同質のことであると思えます。
 
 自分が若い頃には殆ど自覚のなかったこのような"乱れ"を、この歳になって客観的に自覚するようになってしまいました。
 
 今では、寸法を取って、機械にセットしてから、本当に大丈夫かもう一度寸法を確認する有様です。
 
 
 "乱れ"は自覚的に起きるものではありません。様々な理由によって引き起こされます。
 
 それは、本当は年齢は関係ないかも知れません。
 
 こんなことを書いているのも、今自由になって沢山時間が与えれられているので、"そんな乱れ"を"自覚できるゆとり"があるからだと思えます。
 
 乱れをコントロールできないほどの時間の安売りに、どれほど価値があるというのでしょうか。人間は機械ではないので、生命としての妥当な時間が与えられなければなりません。
 
 時間を高く買った方が、結果的に儲かることは以前にも書きましたが・・・。