びーすけ工房でひとやすみ

思うことをびーすけ工房からお送りします。

非正規社会

 非正規労働者非正規労働者を管理している。
 
 正規労働者はどこに行ったの・・・?
 
 しかも、非正規労働者には、管理監督"権限"など与えられていないのに現場の日常的運用を任せている。その分の手当は特になく、非正規の賃金はみな同じ・・・。
 
 
 今日のニュースで、秋篠宮大嘗祭の費用を公費支出することに疑問を提起し、皇室の予算の中でまかなうべき的な発言をしたようです。このことについて宮内庁をはじめ、どうやら関係筋からは"皇族の政治的発言"はいかがなものか的な反応もでているようで・・・?
 
 
 申し訳ないが、皇室も非正規社会も同じだと云わざるを得ません。
 
 言論の自由は殆どなく、定めれた事柄は忠実にこなさなければならず、ほとんど義務的な日々で、一方根本的な事柄については一切触れされてもらえない・・・。
 
 ところが、皇室の外も、非正規労働者の外も、それを支配している"正規的立場"の側は、その中のことについて、誰も責任を取ることはしません。
 
 思い返すと、いまから200年も前も、日本はこの同じパターンで社会を形成していました。

 社会の正規的構成員が安穏と暮らせるように、この階層の上と下に、ほぼ独立的に存在し、誰も責任を取る必要のない仕組みが確保され、それが社会全体の安全弁の機能を果たすように機能していました。
 
 明治維新は,

 これでは西欧に通用しないので、上を神とし、下は名目上同化させ、西欧型民主主義の衣をまといましたが、

 

 それから150年たった今、結局260年存続できた徳川時代に戻ろうとしています。
 
 今、世界が一国主義、保護主義に傾倒しているようですが、口先では健全な世界の協調的経済体制を標榜していますが、列島内に生きる日本人社会はそうはなっていません。外国人労働者を増やすそうですが、どうやらそこにも二次的な非正規社会が出来るようです。
 
 このように、社会を幾つも階層化させることが、支配をする立場に居られる人々には好都合なのです。
 
 "上見て暮らすな、下見て暮らせ"
 
 です・・・。