退職後を見越して6年前に木工旋盤を買いました。木工自体は大工仕事や自作家具など、子どもの頃からです。
40代からはパソコンの仕事にはまってしまいましたが、その間も何かにつけ木工もやってました。
ただし、この木工旋盤はなかなか出来ずにいたのですが、回転する木材に刃物をあてて、シュルシュルと滑らかな木屑の排出と、出来上がる作品に憧れて、ついにはじめたのでした。
ただ、始めて見ると、何事もそうですが、これは結構大変なことでした・・・。
まず情報不足。そもそも、陶芸のように多くの愛好家がいて、書物にしても資材にしても手に入りやすい分野と違って、海外が主流なので、、、日本語版の書物なども殆どありません。
さいわいインターネットの普及で、何とか幾つか専門サイトを見つけて、通販でいろいろな資材を調達できるようになりました。「ウッドターニング」といって、アメリカなどで愛好者が多いです。
【木工旋盤物語 その1 道具あつめ】
必要な道具や資材は、作業工程の様々な段階で、いろいろな工夫が必要になり、世の中には存在していない工具・治具は自分で作ったりもします。ただし、それらは各自の個性によるところであるので、ここでは、「木工旋盤の周辺機材」ということでまずご紹介します。
①木工旋盤本体
これがないと始まりません。一般向けで日本製のものは多くありません。輸入品を扱っているショップで仕入れるのが早いです。いつもお世話になってます。
・オフの店 Webshop 静岡県
http://www.off.co.jp/
・電動工具・木工機械の専門店P-TOOLS.COM 千葉県
https://www.p-tools.com/
②チャック
旋盤に木材を固定して、高速回転運動を支える重要な部品です。高価なので最初自作を試みましたが満足なものは出来ず、危険でもあるので仕方なくひとそろえ購入しました。
③木工バイト
回転している木材を削る刃物で「ターニングツール」と呼びます。。用途により様々な形態があり、これは刃部を自作できるものと、出来ないものがあります。回転している外側を削るセンターワークと、木材断面を削るフェースワークに分けられます。
④グラインダー
バイトの刃を研ぐのに必要です。無くても研げますが、作業中頻繁に研ぐ必要があり、無くては話になりません・・・。
⑤照明装置
特にカップなどの底深い作品は掘って行くうちに中が見えずらくなり危険です。何等かの方法で中が見えるように明るくする必要があります。みなさん工夫して自作しているようです。
⑥集塵システムと換気
木の切削はおびただしい木屑、粉塵が飛び散ります。屋内作業では、作業と同時進行で木屑を処理できるシステムを作る必要があります。私は廉価な集塵機を購入して排出システムを自作しました。
⑦安全グッズ
2000rpm前後で高速回転する木材に刃物を当てるので、最初はとても怖いです。実際失敗して刃物が木材にきつく接触して、木材がチャックから外れて自分の方に飛んで来ることもありました。慣れない内はフェイスガードなどの安全具があると良いでしょう!
・・・・次回に続く・・・