びーすけ工房でひとやすみ

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現実から前へ

 昨年末に〃あかるい2025〃とブログ500篇目を区切りに1年を締めくくりました。
 
 はて、
 
 あかるい?
 
 否定的事柄を列挙すると、誰でも国の内外、そして自分の身の周り、愉快なことが沢山あるなどと云えない現実があります。
 
 具体的に例示しなくても、人間、人生は誰しも人間としての永遠の快楽などありません。
 
 その、世界を見渡して指摘される問題点と、個人の生き方の難しさを考える時、今の日本に暮らしていて、やはり感じてしまうのは「憲法」のことです・・・。
 
 〃ああ、またか・・・(-_-;)〃 と聞こえてきそうですが。

 
 実は憲法について偉そうに書こうとしている私自身は、憲法をしっかり勉強などしてません。
 
 諸外国をちょっとみると、けっこう憲法改正してるようですが、日本国憲法は80年前、目も当てられないヒドイ犠牲の後、戦争に敗北し、戦勝国アメリカが実質起草し、極めて理想主義的内容の憲法を〃授けられて〃再出発し、80年近く「まじめに安全運転」してきたといえます。
 
 そもそも戦争はどす黒い欲望によって、人命も踏みにじって実行される吐き気を感じるほどの醜い人間の所業ですが、、、
 
 日本国憲法の取り扱いに紆余曲折しながらも、日本人は80年間、一所懸命に安全運転をしてきたと評価できるでしょう。
 
 理想は必ずしも現実とは一致できない難しさがあります、しかし、現実と異なるからといって″理想を手離す〃必要があるのか・・・?
 
 要するに、「どす黒い欲望」の都合のために、「万人の命の糧」を否定し、それを失ってしまうことで良いのか、、、、
 
 この10年近く、大衆への餌のごとくにお金をばら撒き、そして憲法改正を実現して、いよいよ欲望完結の道筋を付けようとしていた勢力が、昨年の選挙で敗北して、あきらかに後退しました。今度の夏の参院選でも敗北すれば、憲法改正の欲望はしばらく閉ざされそうです。
 
 これは個人的意見ですが、
 
 日本国憲法は、なかなか実現できない世界的恒久平和と、一人ひとりの人間の幸福追求、つまり世界を包括する国家集団とたった一人の人間とが、地球の歴史の一コマの現在に、誰もが美しい自然を感じながら限りある命を全うできることを目指すもので、、、
 
 敗戦によって心底それを感得した国民であるのだから、今度はその憲法の精神を前面に押し出して世界に挑まなければならないはず・・・。
 
 現実から前へ、
 
 たとえば、アメリカのUSスチールと日本製鉄との買収話が、アメリカの国家機密を脅かすとして、大統領バイデンが突如買収禁止命令を出してい混乱の火に油を注してますが・・・
 
 自由競争は資本主義の原理・原則だと思いますが、問題は国家機密とか労働組合の動向とか、一面的な理屈でこれを妨害すると、自由経済の目的性と世界経済の平和的で健全な方向性を探ることを破壊してしまうのではないかとも思えます。
 
 現実から前へ
 
 理想主義は現実的ではないのか?
 
 世界平和は理想主義なのか?
 
 戦後80年の日本の姿は?
 
 自衛隊は″敵国〃に発砲してません。そもそも敵国はありません。アメリカの核兵器の脅しに守られてたお陰だったのでしょうか?
 
 現実から前へ
 
 トランプがカナダをアメリカのものにするとか、グリーンランドを買い取る?とか、
 
 イーロンにいろいろ引っ掻き回されているのかどうか知りませんが、80年前、日本に「日本国憲法」を授けたあのアメリカが崩壊し始めているようです。
 
 現実から前へ、
 
 西海岸で手の施しようのない山火事が・・・なんの罪もない北朝鮮の兵士が無縁の大地で大義のない戦闘で殺されたり・・・そして日本列島も毎年自然災害が人命を脅かし・・・
 
 現実から前へ
 
 「あかるい2025年」とは、
 
 今や「世界憲法」とすべきレベルの「日本国憲法」の人間性、普遍性を前面に押し出して世界に発信できる、新しく、明るい日本文化を外交理念として主張すべきであると思います。