びーすけ工房でひとやすみ

思うことをびーすけ工房からお送りします。

65歳定年制は見送り

 またやられたって、感じ。
 
 私の場合、段階的措置で62歳になるはずでした。
 
 年金支給開始年齢との関係で延長はほぼ確実のようになってましたから、人生設計くるう人が沢山出るでしょうね。
 
 公務員の待遇引き下げを喜ぶ空気があるようです。
 
 人事院勧告制度で、公務員の待遇は民間正規雇用の平均的労働者の水準にある筈です。
 
 つまり、正規公務員は民間の平均以下で働きなさいという空気だと思います。
 
 非正規雇用がこんなに増えたのだから。
 
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 高度経済成長期に、教員の待遇が悪くて人材が集まらず、「デモシカ先生」が沢山採用されました。
 
 ・・・でもするか、・・・しかなれない。
 
金八先生」の年代の教員ですね。
 
 私の先輩にも沢山いました。
 
 私は教員としてその影響下にあった最後の世代だと思います。
 
 デモシカは「団塊の世代」の落ちこぼれ?
 
 のようにいう人が結構いて、それが原因で日本の教育が悪くなったとも。
 
 でも、あの個性に満ちあふれた人たちのエネルギーは、あの世代が社会各層全体で炸裂していたものと同質で、今となっては、うらやましい限りです。
 
 そして、学力も高かった。
 
 現在、学校はどんどん個性を失った集合体になって、ペーパーテストの点数ばかりを上げることが数値目標になっています。
 
 「そういう良い子」を育てると・・・。
 
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 さて、“延長戦”がなくなったので、その影響を受けた教員世代はすぐにいなくなります。最大5年間の延長は、粘ってサヨナラ勝ちとか、ドラマ性があったかも知れません。
 
 でも、これでもう直ぐに60歳で残党世代が機械的に切られますから、突然、環境変化を起こします。
 
 よろこばしいと思う人たちもけっこういるでしょうし、
 
 待遇が悪くなっても、もうデモシカ先生は採用されません。
 
 そんな学校環境の変化は、今は誰も想像できません。
 
 変化が起きて、はじめて知ることになるように思えます。