びーすけ工房でひとやすみ

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206ページのマニュアル

 毎年のように続発する大学入試センター試験トラブル。
 
 
 その度に対策が立てられ、それがマニュアル化され続けた結果、206ページにもなる代物になってしまったそうです。
 
 
 お気の毒なことだと思います。
 
 
 高校入試でも問題用紙の配布ミスや、解答用紙の回収ミス、英語ヒアリングでの機械の不具合などなど、結構毎年あります。
 
 
 50万人を超える受験者を、たった2日間の中で扱うシステムとは、考えてみれば恐ろしいものです。
 
 
 センター試験の監督者は、受験生への説明をこのマニュアルに書かれている一字一句を読み上げる形で進行するようで、
 
 
 読み間違いさえしなければ、問題は起きない・・・のか?


 怖いのは、マニュアルが想定しない事態が発生した場合は、さぞ右往左往するのだろうということです。

 
 まさに、その右往左往がしょっちゅう起こっている結果として206ページになったのでしょう。

 
 これは、一種の悪循環に陥っているので、関係者は根本的に足元を見直す必要があるでしょう。つまり、問題の根本は誰にあるのか。
 
 
 そもそも、年に一回の行事というのは、その仕事に慣れている人がいないということで、失敗があっても仕方がないということ。
 
 
 素人が慣れない機械の操作をしているようなもの。
 
 
 今起きていることは、最近の高級な情報家電のマニュアルが不評なのと似ています。訳が分からないから、最初から読まない。だからうまく動かない、折角の良い機械なのに、不良品呼ばわりされてしまいます。
 
 
 問題は2つです。
 
 
 マニュアルをしっかり読まない人間が悪い。
 
 
 マニュアルを書いている人間が悪い。
 
 
 コンピューターを動かすプログラムを書いていて思うことは、プログラムを書く人間は、ユーザーに甘えてはいけないということです。
 
 
 そう思えるように、やっと最近なりました・・・。
 
 
 故に、これは現場担当者の問題ではなく、センター試験というシステムを書いている人間の責任なのです。