気が付くと、戦争がはじまりそうです。
1931年9月18日、満州で突然日中戦争の戦端が開かれたことを、当時の一般国民は海の向こうの出来事として、あまり関心を持ちませんでした。
その6年後の7月7日、盧溝橋事件で全面戦争に突入した後も、一般国民の意識は平時にありました。
それくらい情報が乏しかったということです。
今年は満州事変80周年にあたります。
その10年後、日本は破滅に向かう日米戦に突入してしまいました。
「満州事変は侵略行為ではありません。」
「満鉄及び満州全域における日本の権益を脅かす、不当な破壊行為に対する、日本の正当なる防衛のための行動であります。」
「田中氏は同日、記者団に「国民の生命、財産を守るため、対応に万全を期す・・・・」
「 日本を標的として飛来する蓋然(がいぜん)性がかなり高い場合、日本に対する武力 攻撃の発生と判断し、自衛権発動で迎撃することも許される」
この4つの文章の並列には殆ど内容的矛盾はありません。
それぞれ、現場を預かる責任者と、政府の公式答弁です。
近代以降の戦争は、侵略を名目にはじまることはありませんでした。
現在、ミサイルを発射しようとしている北朝鮮もしかりです。
当然、それを迎撃しようとしている側の国々もです。
お互いの正当性の虚構の上に戦争がはじまります。
現状、韓国のミサイル防衛は、射程1000kmを超える北朝鮮のノドン等に対しては非力であるといわれています。
故にアメリカの軍事力の出番、領海への「降下物の心配」から日本も参戦。という構図。
北は、新体制リーダーシップの国民向けのメッセージとして、恐らく発射する可能性は大でしょう。
現在、話が迎撃兵器の性能などの技術的なことに集中していて、まったく考えを持たない防衛大臣幸いとばかり、
今度こそ!
という雰囲気になっています。
西のイラン、東で北朝鮮
こういう、「いうことをきかない不良」を泳がせておくのが利権の定石なのかも知れませんが、
領海に入る無許可物体を破壊するのは戦争ではないということなのでしょうか。
とにかく、
内で原発、外にミサイル
ってことにならないように祈るばかりです・・・。