はじめて幕府が開かれた場所ですね。当時の武士は戦闘半分、農民半分の生活でした。この地の印象も権力者の所在地というより、狭い海辺の傾斜地に、背後は、標高は低いが複雑な地形で外敵を寄せつけない起伏した地形が興味深く、“劇場”を感じます。
歩いて回れるコンパクトさも魅力でしょうか。
ホテルのある藤沢に連泊。ゆっくり見られそう。
北鎌倉より徒歩で鎌倉五山訪問。
五山第二位、円覚寺。(北鎌倉山ノ内)
中国より無学祖元を招き、参禅修行に励んだ八代執権北条時宗が、元寇で殉じた者を弔うことをもって建立しました。国宝の舎利殿が有名ですが、年に二回ほどしか公開してません。残念!
五山第四位、浄智寺。
円覚寺と谷を挟んだ山ノ内地区に建つ北条氏ゆかりの禅寺です。背後に源氏山が迫っています。
明月院。北条時頼墓所。
平治の乱(1159)の翌年に創建されました。後に、五代執権北条時頼がここに最明寺を建立し、自らの仏堂を建てました。
五山第一位、建長寺。
五代執権北条時頼により、日本最初の臨済宗の禅寺として建立。
開山の来日僧、蘭渓道隆(らんけいどうりゅう)は宋代の厳しい禅を日本に導きました。建長汁(けんちんじる)発祥の地。唯一大きな駐車場あり!
五山第五位、浄妙寺。
源頼朝の忠臣足利義兼が建立しました。最初は極楽寺と称して密教系の寺でしたが、後に禅寺となりました。室町幕府を開いた足利尊氏の父親貞氏の墓所です。
少し疲れたのでバスで鎌倉駅に戻ります。
五山第三位、寿福寺。(扇ガ谷)
臨済宗開祖栄西を開山に迎え、北条政子が創建しました。内部の拝観はできません。北条政子と三代将軍源実朝の墓がありますが、その質素さには言葉が出ません。歴史上の有名人ですが。
江戸時代、鎌倉は寂れて一漁村になり果ててしまいました。
鎌倉七口
鎌倉は険しい地形に囲まれた戦略の地ですが、それが逆に交通の障害にもなっていました。そこで、凝灰岩質砂岩層の複雑な谷筋に道を開削しました。主に七カ所あったので七口と呼ばれていますが、現在その面影を残す場所が何カ所かあります。
全部歩いて回るのは結構大変。でも、これで鎌倉の地形がよく理解できますね。