びーすけ工房でひとやすみ

思うことをびーすけ工房からお送りします。

東京新聞 4月17日

 
 
 
 他紙では報道していません。
 
 
 事故当時福島第一原発4号機は定期点検中で稼動していませんでした。
 
 
 ただし、燃料プールには1535本の燃料棒が“保管”されていました。
 
 
 震災4日目の3月15日に原子炉建屋上部が破壊されて、燃料プールの状態が不安定な状態になり、現在、ギリギリで保持されています。
 
 
 つい最近もその冷却システムが緊急停止したり、何よりも破壊された構造物自体の耐久性に抜きがたい心配があります。
 
 
 16日に、福島第一は電気事業法による廃止手続きで廃炉となり、「原発ではなくなった」などといってます、、、が、
 
 
 不安定な状態で大量の放射性物質を抱える巨大物体がそこにあるかぎり、原発としての事故は終わっておらず・・・。
 
 
 首都圏全員避難となるような絶望的な破局の可能性が、これからずっと続くことが、忘れられようとしているのではと不安です。
 
 
「不安定な状態」というのは、どういうことなのだろうと考えました。


 大工仕事が好きでいろいろな物を作ります。
 
 
 たぶん、優れた建築というのは、極めて効率的で最大強度を導き出すような設計と、卓越した工作技術によって生み出されるのだと思います。
 
 
 ただし、これは理想論で、ゆえに求道者のごとくあるべき当事者達は、ゴールなき追究の日々を送らなければならないのだと思います。
 
 
 「安全神話」とは何であったか?
 
 
 それは、ここがゴールと勘違いし、現状維持を固守することが最大保障と思い違った者達の妄想であったということです。
 
 
 「終わりなき不安定を抱えてしまった今」を、2011年3月11日よりも前に、強く自覚している必要があったということです。