びーすけ工房でひとやすみ

思うことをびーすけ工房からお送りします。

Kdsystem7公開、その後

まだ3日しかたっていません。


もう更新アップデートとなりました。


 実質一人で開発してきた関係上、小さな見落としや、確認ミスなどあります。


能力のある集団の力には勝てません。


 コンピュータソフト開発上の言葉で「伽藍方式」というのと、「バザール方式」というのがあるそうです。


 少数の人間が非公開で高性能なソフトウェアを開発し、そのノウハウは見せずに、一定の完成段階で公開して共用開始となるのが伽藍方式。ある意味前衛的であります。
 
 
 一方、開発の最初からすべてを公開し、これに興味をもった人々が自由に参加して、それぞれ独自のアイデアでソフトウェアを発展させて行くのがバザール方式。
 
 
 この言葉は最近知ったのですが、Kdsystemの初期段階は1つの学校の中でやっていたので、“閉じた”ものでした。
 
 
 昨年、Kdsystem6というネーミングで公開しました。前に書きましたが、これは“世間知らず”のソフトであったともいえます。
 
 
 結果として様々な洗礼を受け、その結果、現在、スタンダードな機能性のKdsystem7の開発につながりました。
 
 
 外の空気を吸わなければこのことは起きなかった訳ですが、ただ、Kdsystem7とて今後も殆ど一人の開発では、「バザール方式」にはなりません。
 
 
 私としての理想は、各校の“ガラパゴス的”進化が、せっかくのインターネット時代なのですから、小さな枠を超えて、様々なシステムが共有財産として公開、再利用、そして自由な改造、その発展という循環で成長していければ良いなと思うわけです。
 
 
 このことで多様性が失われるのも怖いですが、「学校で使うソフトウェアの多様性」とふっと考えると、ちょっと笑ってしまう部分もあります。
 
 
 このことは、実は現代社会のいろいろなところに共通性があって、昨日書いた政治批判にしても、その批判している側にも問題がある訳です。民主主義というバザール社会に生きているのですから。
 
 
 ということで、公開直後に更新というすこし悔しい思いをしている自分の自己弁護でした・・・。