びーすけ工房でひとやすみ

思うことをびーすけ工房からお送りします。

近くの他人より遠い親戚

 こんなブログを書いていて、ちょっと思ったこと。


 ホンネは何処に対して出しやすいか。
 
 
 それは近くにある対象より、遠くに存在しているものに対してでしょう。
 
 
 毎日顔を合わせている人間関係の中で、本心を言うことはなかなか出来ません。ましてやこの日本社会では。
 
 
 ところが、その日本社会は噂ばなしや陰口が大好きです。本人のいないところで、耳を背けたくなるような言葉を使って大いに盛り上がってしまいます。
 
 
 距離が遠くなればなるほどえげつなくなります。
 
 
 これは本音を出し合えない見せかけの小さなコミュニティーの特徴で、自分たち構成員には実害のない人間を“血祭り”にあげて輪を保ちます。
 
 
 昔からある、人身御供、今ではいじめの構造ってやつですね。
 
 
「遠い親戚より近くの他人」の本当の意味です。
 
 
 
 世の情報の出方も同じです。
 
 
 「原子力村」とかいう便利な言葉でマスコミが大衆に擦り寄ってますが、所詮、もとは同じ仲間どうしなわけで、そのマスコミがどちらを「近くの他人」と感じているのかといえば、それは「原子力村」に決まっているわけです。
 
 
 原子力村が大衆にとってはなんであるか。無縁では無いが遠い存在です。
 
 
 一方、原子力村とマスコミは、極めて近い距離、いや「同じ長屋」で暮らしていると言っても良いでしょう。
 
 
 彼らが、私たち大衆のことを本音トークで笑っている姿が見えます。
 
 
 だから、発信力の弱い小さな個人は、信頼できる遠い親戚に期待してしまうのですが、残念ながら、裏切られることの方が多いのも現実です・・・。