びーすけ工房でひとやすみ

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岩手の旅・夏

 久しぶりの書き込み。


 先週は岩手を旅してきた。車中泊とビジネスホテル。今回は忙しくて温泉には入れずとても残念。

 目的は早池峰山登山。登山口の河原坊に車中泊。折しも猛暑の話題の中、標高1000m超は涼しく、車中泊も快適。翌早朝に沢筋の登山道を登りはじめる。谷にはガスが湧き視界もなし。しかし冷涼なため快適に高度をかせぐ。八合目あたりから岩稜帯に入り、鉄梯子などもあり、なかなか面白いルート。

何よりあちらこちらに咲く高山の花々が可愛らしい。早池峰山固有のハヤチネウスユキソウなども。

 頂上の手前で、突然ガスが晴れ、上空に青空が!!
 雲がみるみる流れて、眼前に大雲海がひろがる。何というタイミング。素晴らしい!

 頂上は、さすがに修験道の山の雰囲気。雲海の遠くに東北の山々が遠望できるが、山名はちょっと分からない。

 下山路は小田越に降りる尾根下り。一部岩稜帯もあり適度な緊張感がいい。こちらも高山植物の群生が続き楽しい。流れる雲のかたまりが頭上を通過し、サーッと雨が落ちる。これもまた気持ちが良い。

 ほぼコースタイムで小田越に到着。河原坊まで車道を30分程歩いて戻る。



 午後3時過ぎ、宮古に通じる山道を走る。開放した車窓から山の空気が流れ込む。贅沢な気分。途中、タイマグラ野営場。実にきれいに整備されたキャンプ場で、シャワーも借りられ、しかも本日は他に訪れる人もなく貸し切り。泊まりで決定。
 

 翌日、5時半起床、7時出発・・・。そして、ここから旅行後半の、三陸の現実を知る重たい旅となった。
 8:35、宮古浄土ヶ浜着。宮古市内は未だに津波被害の跡が方々に。


 山田町、大槌町、釜石、大船渡、陸前高田、そして宮城へ気仙沼から南三陸町へ。


沿岸の町々はどこも壊滅状態で、、、言葉も出ない。1年半近くになる現在にしても今後どこから手がついて行くのか想像もできない状況を見てしまうと、中途半端な言葉は無用に思える。同じ地域でありながら、被災地区から少しはなれて難を逃れた地区との生活状況の差に考えさせられる。仮設住宅地が国道沿いにも点在し、仮住まいする方々の姿に掛ける言葉もない。気仙沼では仮設商店街で買い物をしたが、せめて精一杯買い物することしか出来ない自分が情けない。

 夕闇迫る南三陸を後にし、一路宮城古川駅に向かう。