びーすけ工房でひとやすみ

思うことをびーすけ工房からお送りします。

総選挙、選択肢の単純化

 
 
 
 いよいよ役者がそろった感じです。
 
 
 それにしても、右ばっかりで困ります。
 
 
 この3年間の民主党政権への不満の対抗軸がこんなのだけかと情けなくなりますが、“思考停止”しているわけにも行かないので、自分の中に争点をつくるしかありません。
 

 
「消費税」は誰を選んでも殆ど意味ないので争点になりません。選挙中は詭弁で利用されるでしょうが。


原発」は、完全廃止、じわじわ廃止、規制強化のカモフラージュで存続等々、一見争点になりそうですが、選挙が終わればまたごまかされるので、あまり真剣に考えない方がよさそうです。原発問題は今の政治では、頼っても解決しません。


「教育問題」は、私にはポイントですが、国民全体としては争点にはならないでしょう。


景気対策」も争点になりません。出来ることは相変わらずの金融緩和と財政出動くらいしかありませんから。



「外交」 ・・・


 今、中国や韓国との関係が目立つといえば目立ちますね。
 
 
 ここ数日、東アジアのことについて訳の分からないことを書きましたが、実は、この外交に対する観点が、実はもっとも大きな争点ではなかと思うのですが。
 
 
 しかし、一般向けには争点になりにくい。“知らしむべからず”という“装置”が働いていますから。
 
 
 3年前の政権交代選挙も、実は外交だったことが今になって分かります。
 
 
 排出量25%削減、普天間県外移設、東アジア共同体、小沢中国大訪問団派遣、脱原発・・・。
 
 
 政権の根幹を形成するはずだったものが、、その後全部否定
 
 
 これらの言葉の出どころ・・・そして、、、
 
 
 鳩山下ろし、小沢強制起訴、菅の存在否定・・・
 
 
 その側面で起きたこと、尖閣漁船体当たり、東日本大震災(これは偶然だが、大きな意味を持ちました)、石原尖閣購入騒動、、、、
 
 
 どさくさで、三党談合で消費税突破
 
 
 このどれについても、特をする国があります。
 
 
 
 今、150年前の日本の進路選択を思い出します。
 
 
 「脱亜」か「興亜」か
 
 
 結局、日本近代は、この両方を実行しました。
 
 
 前者は“しかたなく”、後者は英米との対決の“方便”として。
 
 
 そして、“その跡”に、アメリカ追従と終わりのない謝罪を背負いました。
 
 
 この過去の誤った選択と現在には、何の決着もはかられていません。
 
 
 なので、今回の選挙の意味は・・・、
 
 
 次回選挙に向けて、3年前の政権交代直後からアメリカより受けている強力な政治干渉に対する回答を、国民が選択する選挙になるのです。
 
 
 なぜそれが争点になるのかは、当然に中国の強大化が眼前にあるからに他なりません。
 
 
 石原前都知事の言っている第三極結集というのは、浮動票を比較第一党になる予定の自民党に後々プレゼントする装置になるでしょう。息子さんを復権させる手土産になります。
 
 
 そして、憲法改正です。
 
 
 1950年。アメリカはすでに平和憲法の失敗に気付きました。石原の「押しつけ憲法論連発」はアメリカの意志です。
 
 
 彼らのいう憲法改正が実現されれば、日米安保条約は不用になります。沖縄米軍は撤退し、かわりに日本軍が駐屯します。
 
 
 これに中国は強く反発しますから、日米関係は自然強化され、安保条約以上の抑止効果も得られそうです。
 
 
 日本は自前の軍事力強化に進みますから、その面での日米の経済関係は深化するでしょう。
 
 
 つまり、自民+第三極結集は、次の脱亜(非中国)の選択となります。
 
 
 一方、民主党(比較第一党)を中心とする政権が継続された場合はどうなるのか。
 
 
 それが、中国、韓国との緊張緩和、そして興亜的政策の推進=過去を払拭したホンモノの東アジア共同体構想になるのか・・・。
 
 
 これは、実に難しい。そして無理、かも知れません・・・。
 
 
 それを担ぐ力量を持った政治勢力民主党には存在し得なくなっているということと、中韓がともに、日本にその中心軸になって欲しいなどと思っていないことがあります。
 
 
 結局、150年前と同じジレンマが今の日本の外交にものしかかります。
 
 
 思うことは、前者を選ぶことは、それがやはり“しかたのない”選択だとしても、過ちを再び犯す危険があるのではということ。日本の右傾化を気にする海外メディアもそう思っているのでしょうか。
 
 
 一方、後者を選ぶことは、この3年間を、失政と“思いこまされる”世論操作を見抜いて、しばし我慢して、さらに“熟考”する時間を確保することなんだと思えます。
 
 
 なので、私の思考停止は停止し、選択がはっきりしました。