びーすけ工房でひとやすみ

思うことをびーすけ工房からお送りします。

再任用教員は現場活性の鍵に


 余計なお世話だと言われそうですが・・・。


 年金支給開始年齢の引き上げや、雇用調整など、理由は様々に定年退職した教員の、待遇を引き下げての再雇用制度が一般化してきてます。


 殆どは週4日間程度の授業受け持ちですが、中にはもったいない気がする場面もあります。
 
 
 前任校で、知り合いのある先生が再任用となり一年ご一緒しました。この再任用では、授業以外にも職員会議への出席などもあり、その先生の人となりを少なからず知っていた私としては、少し残念な場面もありました。
 
 
「ああ、こういう場面なら、本当は何か言ってくれる筈なんだけどなぁ」


 再任用という立場に遠慮があったのだと思います。
 
 
 再任用の定義が中途半端な印象もあるので、それは親切である反面、“人材の有効活用”という面から考えると損失であるようにも思われます。
 
 
 学校には“生徒指導畑”とか“進路指導畑”とか“教務畑とか”、教科の枠を超えて、得意分野で活躍される教員が存在し、主任とかの位置付けで中心的な仕事もします。
 
 
 特に生徒指導は、“つよさ”が必要なので個性を武器に生徒を導く能力、それは実は他の教員にも影響を与えて、組織全体を強くできる能力なのですが、かつては自分の昇進には目もくれず頑張ってくれる教員が存在しました。
 
 
 そういう個性は全体としては少数で、そんな個性の存在しない、存在しにくい学校もありますが、良い悪いは別にして、個性の存在しない学校は活力が上がりません。
 
 
 という訳で、これから再任用に向かわれる諸先生方の中で、数少ない個性を持つ先生には、授業のコマ埋めだけをするなんてもったいないことは避けて、任地となる学校の抱える個別問題解決に積極的に関われるポジションも設けてはどうかと思うのです。