昨年は岩手早池峰山〜三陸の旅でした。
今年は会津若松〜米沢〜福島と回りました。
最終日は福島市に出て、伊達や二本松にも寄りました。
実は、東日本大震災の起きた一昨年の夏に、東北自動車道を走りながら、測定器で放射線量を測りました。
埼玉から北上し、栃木→福島→宮城→岩手→秋田と連続車中計測し、明らかに原発事故の影響で高線量となっている値を、栃木、福島、宮城で確認し、その後、その値が公式発表ともほぼ一致していることを確認しました。
それから2年。
福島第一原発汚染水垂れ流しが連日報道されている状況下でありながら、周辺で原発に関する話題がめっきり減りました。
埼玉県では、自然エネルギー政策で太陽光発電などが推進され、原発問題と絡んで関心のある人もいるのですが、使っている電力に関心の無い人には、原発についての問題意識は明らかに低下していることを感じます。
本当のところはどうなのだろう・・・。
マスコミも殆ど取り上げなくなっている現在、自分で確かめるより他はない。
一昨年夏、日本中が節電の大合唱で脱原発が叫ばれていた頃に、自分自身で計測しておいた値が、2年後の今回役に立つとは想像していませんでした。
まったく同じ計測器で、同じ地域を計ってくる。
前回と異なる点は、今回は車を降りて、地面で計測しました。通常、「空間線量」は地表1メートルで測定します。これは、地表付近で測定するとベータ線を多く拾ってしまい、外部被ばく量としては正しく計れないということらしいです。
ただし、個人的には、居住地でも地面計測を行って、地面での平常の値(0.08〜0.14マイクロシーベルト程度)を確認しているので、それを目安に計測比較しました。
さて、その計測結果なのですが・・・、
驚きました。
これは、恐らく地元の方々も認識していることなのだと思うのですが、ここで測定地点の詳細を紹介してしまうと、マズイかもしれませんので数値だけ書くと、
桑折町及び伊達市、福島市内の9カ所で1.36〜最大4.05の数値が得られました。
線量計を地面に置くと、大体1分以内で反応しはじめ数値が上下します。どの地点も平均値としては約2.0±なのですが、計測器が瞬間的に振る最大値が3.40〜最大4.05を示します。
計測場所は農地であったり市街地であったりしますが、この4.05を出した場所は、国道沿いのコンビニの駐車場の外側の、民家と接する空き地です。市民が普通に暮らしている場所で、他の地方では決して示さない数値が出ているということです。
一方、今回も車内からの数値確認は行いました。この値に関しては、明らかに2年前より下がってます。2年前は福島市内で平均1.3±で、最大値3.00以上もあったものが、今回0.1〜0.18程度に下がっていて、これは「空間線量」の減少を示しているのだと思います。
しかし、ひとたび地面で計ってみれば、今回のような数値がまだ計測されるということです・・・。
私は何かを語る資格もありませんが、個人として、自分のできる範囲内で知ろうとする試みは出来ると思います。
それに対する評価がどうであれ、個人にはその行動の自由と権利があります。
科学文明が今回の大惨事を引き起こしましたが、同時に文明は個人の行動の手段も向上させています。
参考ページ
http://saigaijyouhou.com/blog-entry-183.html