目を疑いました
今年の「防衛白書」の表紙に、皇居前に設置されている南北朝時代の武士楠木正成像をモチーフにしたような墨絵のようなものが採用されています。
これまでは、自衛隊の装備の写真など現実的な内容で構成されていたと思うのですが・・・、
これは一体、なんのつもり
戦前戦中の人なら、楠木正成は南北朝時代に南朝の後醍醐天皇に終生忠誠をつくし、天皇への反逆者足利尊氏と闘い命を落とし、最後まで天皇に忠義を尽くした、忠君の志士、、、のように学校などで教えらえたと覚えています。
これについて、防衛省の説明だと聞いたのですが、
″今の若い人たちに、国防への関心を高めてもらうためにも、これを採用した″
と、、、???
正直、まったく意味不明で、、、
普通に考えて、
非戦を誓った日本国憲法の9条を改悪して好戦的条文に変更し、同時に現在アメリカとの軍事的対立を深めている中国の脅威を煽って、
場合によっては脅威には脅威で対抗するという
--------今、地球環境の危機が叫ばれているという時に--------
時代感覚としてはまったく狂ったような指導者たちの妄想が反映された表紙であると、
そうとしか思えません・・・。 残念ながら
今の中国の立ち居振る舞いを肯定的に考える事は出来ません。中国の長い歴史背景の延長線上に、西洋に対する怨念のようなものが、20世紀に酷くやられたトラウマが、今日の中国を病的にしていることは理解できます。
しかし、そういう20世紀的対立軸を持ち続けて、第3次世界大戦をやって、何か解決できるのか? と、
どうして、世界中、どこの指導者達もこんなに愚かなのかと
ため息です・・・。