びーすけ工房でひとやすみ

思うことをびーすけ工房からお送りします。

民主主義を知らない独裁者

 中国とロシアのことです。
 
 辛亥革命ロシア革命、これらは市民革命とは呼べません。
 
 いずれも、その″革命後〃に独裁的な国家を出現させてしまい、現在も独裁を許してます・・・。
 
 現在、この独裁2大国が、ヨーロッパやアメリカ、そして日本を相手にして世界に不安をまき散らしてます。
 
 
 独裁体制vs民主主義体
 
 「名誉革命」や「独立革命」などを起点とし、欧米社会では一部形式的君主制を残しつつも、自由主義的民主制を維持し、ベースとして高度に発達した資本主義をコントロールして今日に至ってます。
 
 日本は明治維新で近代を開きましたが、天皇軍国主義の特殊な形の独裁国家に向かい、結局は強大な欧米に戦争敗北して、欧米資本主義に屈服して、極めて理念性の高い憲法を頂戴して、微妙な立場を維持させてます・・・。
 ただ、表面に炙り出された現実は、いかがわしい宗教集団に篭絡されて国民をないがしろにし、この列島を米軍前線基地にしたまま、膨張する独裁中国の矢面に立たされてしまったことです。
 
 
 さて、2つの独裁超大陸の〃指導者〃は、生育的に民主主義の経験がありません。あるのは民族的思想・思考と第2次大戦勝者としての立場です。 
 後者については欧米も共通の立ち位置で、一緒に「安保理」の指定席におさまってます。
 
 では、何が対立要素になっているのか、
 
 明白に民族的思想・思考に他なりません。
 
 「中華思想」と「ロシア民族主義
 
 実に厄介なことです。
 
 日本にも、戦前には知る人ぞ知る「八紘一宇」思想がありました。
 
 が、
 
 日本は敗戦国になりました・・・。
 
 
 勝者の側になれた2つの独裁国家は20世紀後半の混乱を乗り切って、今や決着の時を決意しているのかも知れません。
 
 
 この現在の混乱の原因すべては、人生経験の中で民主主義を体感出来なかった独裁者とその国民の存在です。
 
 
 愚かな話です。
 
 
 惑星自然界の破壊脅威が叫ばれているのに、人間同士の殺し合いでしか解決を見通せない、そんな人間を指導者にしてしまう人間という生物の性(さが)! 
 
 世界100億人に迫ろうとしている、この動物の一匹に生まれた自分を思うと、その自分の脳裏にあるものの真実性も疑わしいと思わざるを得ません・・・。