びーすけ工房でひとやすみ

思うことをびーすけ工房からお送りします。

学校週6日制復活


 10年で終わりです。
 
 
 5日制は最近の親には不評なようです。
 
 
 学童保育などでも、面倒見られるのに子どもを預ける親がいるそうです。
 
 
 逆に、5日制で、親も週休2日で、家族で過ごす家庭もあります。
 
 
 この10年、子どもを“もてあます”親をサポートしたのが、学校の部活と塾です。
 
 
 教員にとっては、金曜日の退勤はホッとする時間でした。土曜日にまとめて残っている仕事を片づけたり、次の教材準備をする人も結構います。お陰で日曜日は休養が取れます。
 
 
 それにしても、150年の学校制度が、ここ20年は猫の目状態で、その度に現場は振り回され、しかし、自分の30年の経験では、そのどれもが未消化のまま否定されてきました。
 
 
 偏差値重視、受験戦争→没個性化、独創性の欠如、荒れる学校
 
 個性尊重、、多様化路線→理系離れ、大学乱立、学級崩壊、
 
 ゆとり、学校5日制、IT推進→学力低下、いじめ、自殺、塾だのみ、ネット非行
 
 
 実は、掲げられた殆どのテーマは間違ってはいなかったと思います。
 
 
「総合的学習の時間」なども、意欲的な教員がいる現場では、いろいろ工夫して面白い実践もあります。


 しかし、この30年。見てきて思うことは、あまりに、掲げるテーマに対する現場への“手当”がなさすぎました。
 
 
 場所なし、人なし、時間なし・・・
 
 
 報告される“興味深い”実践の殆どは、それこそ教員個人の持ち出しで成り立っているものばかりでした。
 
 
 
 さてさて、ここにきて「体罰」「指導死」などが出て来て、そういうキャッチで、また思いつきの政策が出てきそうです。
 
 
 そもそも、子どもに対しているのは、名も無き無数の教員達であることが忘れられています。
 
 
 たったひとりの暴力教師の行状をマスコミ上げて騒ぎ立て、全国100万人の教員が攻められます。
 
 
 常々思うのですが、そういう教員は教員以前に、社会的個人として刑事罰に該当する行為をしていて、それが学校現場で起きていたということであって、であるならば、その現場の事件として、その個人だけを責めて欲しいと思うのです。
 
 
 数日後、一斉に全国の学校に実態調査や啓発研修がはじまります・・・。
 
・・・・・・・・・、
 
 非正規教員がどんどん増えて、1年ごとに現場が変わってしまうようなスタッフばかりの学校に、今後、どんな政策が打たれようとも、実際問題、機動力を失いつつある現場に、どんな成果が期待できるのでしょうか。そのことについての言及が殆どないのが気になります・・・。