狭い工房の中で旋盤を回して原木を削っています。
退職前を含めて、もう５年はやっているのに、なかなか上達しません。
最近、フィンガーネイルボウルガウジという特殊な形をしたバイト(木工轆轤では鉋）の使い方が体に覚え込まれて、何とか、やっと何とか作業の形になって来た感じです。
丸太の原木をバンドソー（帯鋸）で大まか角材に加工して、皿やお椀など完成形の目標に向かって高速回転するワーク（素材）の外側を削り、内側を削り、とにかく削り・・・
上級者は恐らくのこの作業では体に無理な力をかけず、よく研げたバイトの刃をワークの最適な位置に最適な角度と圧力で接触させて、″サクサク″削っていくのだと思います。
しかし私の場合は、未だに体に無理、無駄な力が入り、バイトの扱いもなかなかキチンと習得出来ず、まだまだ″おっかなびっくり″切削作業の真似事をやっているので、だんだんと疲れがたまり、よって集中力も減退して、、、、
アッとする瞬間にワーク表面を傷つけてしまったり・・・。
疲れてくると、だんだん嫌気も出てきてしまうので、完成の手前で何となく妥協的な意識がもたげてきて、結局、キチンとした仕上げまで行けず、、、
ロクなものができません！
なので、妥協せず繊細にお椀の内側を掘りたいのです。
