さて、そこで、この10年を超える悪戦苦闘で出そろったすべての条件を、完全にクリアする汎用システムを目指す!
kdsystem7の開発コンセプトです。
少しカッコイイ。
3月に入ってゼロベースから本格的に作業に入って、現在パーツづくりが進行中。
が、しかし、
システムを動かす原理・方式的な部分での性能は何とかなりそうだと、動作テストを終えて、そのパーツづくりに入って、
結局、古典的な問題で作業ストップしてしまった。
そして、今気づく、
技術的問題よりも、この問題の方が大きい・・・と。
エクセルが7割以上(今やたぶん8割以上)の学校で使用されている話は昨日紹介しましたが、その実態は、一覧表ファイルを全クラス分用意して、教科担当者がそのファイルを直接開いて自分の科目のセルにデータを入力。誰かが使用中は待機。
利点は、ノーパスワード(共通パスワードは、パスワードが無いのと同じ)で全生徒の成績を見られる。
欠点はその裏返しで、他人のデータに触れられる。故意でなくても、誤ってデータを消去してしまうこともある。
何よりも、そのままなら、ファイルを勝手にコピー出来てしまう。
と、最悪このような学校がまだまだあります。
この実態は、「紙仕事」の時代の形を、ただエクセルにしただけで、ITではありません。
さて、そこで、悪戦苦闘で出そろったすべての条件を、完全にクリアする汎用システムを目指す!
が、しかし、
「紙仕事」世代が減ったとはいえ、学校というところは結構情報がだだ漏れの環境なので、生徒の成績などが自由に見られないのは不評。
紙の時代は、鍵付きロッカーを開ければ自由に見られたから。
パソコンの時代になっても一覧表の印刷保存はするのだからそうすればいい。
ところが、入力段階で他人の成績を見たがる人もいる。
エクセルのシートに、よってたかって入力する原始的な方法がITだと思っている人は、それが出来なくなると後退した気分になってしまう。
たぶん、行政の人も自分のデスク上でオリジナル資料などをエクセル&ワードで作っているので、分からないのだと思います。
システムという言葉の意味が。
実は今、作業が中断して3日目に入っています。
一つのポリシーでもって、「かくあるべし」というシステムにするのか(でないと、新規開発の意味が薄れてしまう)
ただ、そうすると橋下のような強権がないと、たぶん先には進まないし、そんなことしたくはないし、一介のヒラなんかにはできません。
たぶん、妥協して「ダブルスタンダード」的システムを構築するしかないという結論になる。
どこの世界でも、ダブルスタンダードは非常に厄介。
コンピュータシステムにそんなことあるのと思うかも知れませんが、結局「人間のわがまま」が、システムの条件になるということです。
日本の学校民主主義の姿です。
開発にあたり、様々な意見を採り入れる結果として、「村民主義」的システムをつくるところに追い込まれる訳です。
小さなガラパゴスがここにもありました。
小笠原くらいかな?