びーすけ工房でひとやすみ

思うことをびーすけ工房からお送りします。

専業主婦と老後人の共通点

 様々な評価を浴びせられる立場です。

 昔、昔は、普通にみんなそうだったのですが・・・。

 1960年代以降、高度経済成長の頃から、物質的豊かさに対して家計が追いつかなくなった結果、女性の"共稼ぎ"という表現の社会進出がはじまり、下校する子ども達を誰もいない家が出迎えるようになりました。"鍵っ子"という言葉も生まれました。
 
 今、「第3号」と呼ばれる"専業主婦"の絶対数はどのくらいなのか私は知りませんが、専業主婦が働かずにやっていける恵まれた存在・・・みたいにいわれるのには違和感を感じています。
 
 
 定年退職して37年間の賃金労働者の身分を終了しました。段階的年金支給年齢引き上げ対象の世代なので年金はまだ支給されていません。
 
 そんなので、8割の定年退職者が再雇用で働いているのに、私のように完全に辞めてしまうと、、、
 
 「毎日何やってるの? 暇で不安にならない?」
 
 みたいに、普通に言われますが、面倒なのでいちいち説明しません。
 
 朝起きれば家事のはじまり。
 
 雨戸開け、ゴミ捨て、朝食作って、食べながら新聞読み、テレビニュースも確認。食器の後片付けをして、気が付けば部屋の掃除をします。
 頼まれ事がある日はスケジュールに従って"仕事"しに行きます。それに付随する準備がある場合は作業場で仕事。ほぼボランティアで、時間的は不定期、そして自由なのでストレスはなく、むしろ気分転換に・・・。
 自分の趣味の仕事をする場合は、殆ど終日作業場に、 その間に昼食、台所の後片付け。
 築30年経過の我が家は、イタチごっこのように次から次への修繕箇所が発生し、雨漏り修繕、電気まわり、水道まわり、建具の不具合、殆どの大工仕事、パソコンの修理、エンジンオイル交換、、、毎週なにかしらの突発的仕事の発生。本来業者に頼むようなことも、全部といっていい程自分で直してしまう。
 季節はめぐり、草取り、害虫駆除、植木の枝落とし、その始末。夕日を眺めて、、、

 私の毎日は「稼ぎ」ではなく、「自分のための仕事」

  
 「あ~~あ、今日も充実してたなぁ・・・」と、
 
 だから、自由な生活、
 
 だから、お金もあまりかからない生活、
 
 だから、誰にも命令されず、縛られず、気にせず、迷惑かけず、
 
 
 つまり、賃金労働者やらなくても、"生活に本気"になれば、暇などはありません。
 
 だから2つ指摘しておきたいと思います。
 
 所謂専業主婦の場合は、真正面から子育てという大変な仕事もありますから、尚更決して甘いものではありません。雇用による賃金もありませんから、その分を様々な創意工夫もしなければなりません。
 
 次に、「働き方改革」とか「一億総活躍」とか、国民をとにかく働かせようという策謀は、死ぬまで低賃金労働者をやれというのが本質で、"無賃労働"で人生を充実させて"楽しくやろう"というのは相手にされてません・・・!
 
 と、そんなに感情的にならなくても、人生前半は一所懸命賃金労働者をやらざるを得ないとしても、後半は、そんな、"楽しい無賃労働者"として、本当に充実した生活を送りたいものです。
 
 エライ人たちには、是非そういう社会を実現して欲しいのです・・・。