太平洋の孤島。第二次大戦の激戦地硫黄島の南にある無人島。
人が定住出来るような場所は無く、歴史的には遭難漂着者が何度か上陸している記録が残っています。
戦後、アメリカ統治から返還されて東京都南硫黄島となり、現在の正式呼称は「みなみいおうとう」だそうです。
2017年6月に、東京都がNHK同行による学術調査を行い、今年9月にNHKスペシャルで放送されました。
貴重な孤島の生態系を護るために厳重な管理の下で調査が行われ、重要な発見も多数あったようです。
が・・・、
私はかつて登山をしていた頃、同僚と自然保護について会話をした際に、エコロジストのAさんの色々うんちくを聞いていて、なにか違和感を感じ、
「ところで、要は人間が山に入らないことが最大の自然保護じゃないの・・・。」
と、ぽつりと言いました。
会話はそこで終了しました。
つまりは、登山にともなうゴミ処理問題や、人間が持ち込む様々な影響等々、それらをどう解決して行くかという「対症療法」が今も議論されていますが、登山道の整備された山などはもはや自然とは言えず、都市の緑地帯と同じではないかと思います。 そのような現在の登山領域をベースに自然保護などと議論していること自体がトンチンカンであると感じます。
学術調査と称して、たまたま未知のエリアに入り込むことも実は同様なことで、科学と自然の関係で考えると、人類は真理を知るためには自然をいじくり回すことも神から許可されているという宗教的偽善に通じるものをも感じます・・・。
https://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20180916_2