たぶん、これは今年最大の争点になりそうです・・・。
首相は、「全国の自治体の6割以上が自衛官募集のための対象者名簿を防衛省に提出していない!」
と興奮気味に国会で答弁しています。
それと、ある自衛官の子どもが、「お父さんは憲法違反なの?」
「子どもがかわいそう」・・・
だから憲法に「自衛隊を明記」してあげたい・・・ とも
戦後、自衛隊の最初は「警察予備隊」と呼ばれていました。もともと軍隊は国土防衛以外にも治安出動など内乱にたいする鎮圧機能もあり、これは警察権ともかぶります。
昭和8年の昔、大阪のある交差点で「ゴーストップ事件」というのがありました。交通整理をする警官とそれを無視して横断した陸軍兵士の喧嘩が発端となって、陸軍が「これは皇軍の威信にかかわる問題だ」とエスカレートし、警察側も激しく反応しました。
政府の機関までも巻き込んで大騒ぎになったこの事件は、″和解″という名目で警察権力側が譲歩する形で決着した″らしい″です。
ということで、「自衛隊という固有名詞」を憲法に書きたいなら、「警察」も「学校」も″明記″しないと、自衛隊だけが特別扱いされ、やがては徴兵制も復活することになるでしょう。
憲法9条をもう一度読むと、
第9条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
とあり、自衛隊という言葉は存在しないのですが、一方自衛権や自衛隊を否定する文言もありません。さらに警察という文言もどこにも存在しません。
しかし!、警察も自衛隊も社会を維持するための活動を日夜実行していて、これを否定する人は、ある特殊な人々以外存在しません。
そして反対に、子どもに「おとうさんは憲法違反?」と発言させているある大人も、その「ある特殊な人々」のひとりです。
そして、
これをパソコンで打っている私の頭上を、今日も自衛隊の航空機が大きな音を響かせて飛び交っています・・・
これが現実です。