NHK「ダーウィンが来た」など観ていると自然界の生きもの達の逞しさ、賢さ、愛らしさを感じます。
一方、地方の過疎化や汚染による立ち入り禁止地区の報道では、人が居なくなったエリアに野生動物が入り込んで荒らし回る映像が紹介されます。
人間も本来自然界に存在し、自然を畏れながらもその恩恵によって文明をつくり上げ、快適な都市生活を手にしましたが、野生動物と人間との間に境界線が有るようで、実は無いようにも思えます。
この春以降、自宅屋根のS型洋瓦上に設置されている太陽光パネル下に、ムクドリが営巣しようとしてました。
4年ほど前にも営巣をゆるし、パネル下にムクドリが詰め込んだ巣材の藁やら糞などの汚物に閉口しました。
翌年、営巣期前にツルツル滑りやすい屋根に登り、苦労して清掃した後に、ホームセンターで購入した「トリカルネット」をS型瓦の形状にカットして設置し、この年はどうやら営巣はしなかったようでした・・・。
ところが今年は、そのネット下に潜り込んで強行的に営巣した様子で、ついにピーピーひな鳥の鳴き声も確認しました!
正直、この段階では腹立たしさと同時に″野生のたくましさ″に感心もし、巣立ちまで放置することにしました。
それにしても、このS型洋瓦の急勾配の屋根は滑り台のようなもので、登る際は滑り止めの効くシューズが必要で、それは恐らく鳥も同じで、営巣に適した環境とは思えません・・・。
そして、事件は発生しました。
成長して体の大きくなった雛鳥が、たぶん親鳥の運ぶ餌をせがんで暴れたのでしょうか? ″滑り台″で滑って7m下に落下してしまいました・・・。しかも同じ日に2羽も・・・。
トリカルネットの設置は″迷惑防止″は勿論ですが、実はこういう事態も予想していたからでした。この強行的な親鳥は危険を予知できなかったのでしょう・・・。
本来山野で営巣し田畑の害虫を捕食してくれたムクドリが、いつからか人間の家屋の一部に安易に営巣するようになり、冬場は大群で市街地にも迷惑をかけたり半ば害獣化して・・・。
最近、人間世界でも子どもの命を巡る痛ましい事件・事故のニュースが増えました。
人間の野生も退化した結果なのだと思います・・・。