びーすけ工房でひとやすみ

思うことをびーすけ工房からお送りします。

森口豁さんを思い出す

 森口豁(もりぐちかつ)さんを今朝のニュース番組で見ました。

 病気になられた様子で痩せられましたが、その眼差しは13年前にお会いした頃と変わらない鋭さがあります。
 
 一貫して戦後の沖縄問題を発信し続けてきたジャーナリストとして、今日も終わらない"沖縄戦後史"について語り続けています。
 
 13年前のあの頃の高校生もすでに現在の高校生と変わらずケータイ~スマホの時代に育ち、好きなように様々な情報をネットから得ています。

 

 が、


 
 政治家が時流に迎合して幼稚化する中で、大人社会の無力化への嘆きや、若い世代の未来への"おぼろげな不安"で世の中覆いつくされ、この日本社会総体も世界の流れの中に埋没していくような感があります。
 
 米軍に蹂躙されている沖縄の現実は、日本全体そのものの世界の中での位置づけ、"隷属的で尊敬されない立ち位置"と同じ姿なのです。
 
 正直、私自身も大人としての責任を果たせず、こうして言い訳がましい作文をするだけで、何の行動も起こせず、安穏と日々を過ごしていて・・・
 
 同僚の紹介で森口豁さんをお招きして高校生に直接語っていただいたことも、教員として沖縄修学旅行の平和学習の一環として企画しただけで、自らの行動として若者達に語れた訳でもなく、せめて"高校生とともに学ぶ"という態度でしかなく・・・
 
 
 せめて、これからの日々も、"残された声"に意識的に耳を傾ける気持ちと態度を維持しなければと、、、思い出されました。

 

f:id:oldbeesuke:20201220120325j:plain

2007年5月25日