なにかにつけ「安全安心」を連発します。
ならば、資本主義もそう云ってください。
現在の資本主義はダメなんだと私は思います。
目をつぶらず事実をみれば、
21世紀に入ってからの日本は決して大成功はしてません。勿論、世界全体から見れば一見平和な時代を送っている・・・格差が叫ばれても反体制的な運動は起きませんし、そんな穏やかな国民性は、歯がゆくも愛されるのかも知れません。
JAPAN
ただし、長所は短所 とは真実です。
毎年のように首相が代ったポスト小泉時代、民主党政権の内部抗争による失敗、そして借金まみれの経済を懲りずに続け、裏では犯罪的宗教集団に篭絡されていた″アベノミスク政権″、そして、、、今、
「新しい資本主義」などと、これまた抽象的で実はこれまでも云われていた政策を言葉を変えるだけで実効性など感じられない岸田政権・・・
本来資本主義の意味は、自由主義的貨幣経済によって、産み出した富を蓄えられ、その蓄えを自由に使えて、併せて高度な人権主義(資本主義を認めるキリスト教の立場)によって適切な利益分配が自主的な人間の生活を保障する。
これが、安全安心な資本主義の本来の理念・理想である筈では・・・
-----個人の努力も含めて-----
賃金と利潤の関係で考えると、ものの生産に投資される要素は原材料費と設備費、そして人件費。投資の主役は株主。現代の資本主義=″株主資本主義″。賃金を日当、月給、年俸等々で受ける勤労者(大谷翔平も勤労者)は、実は賃金の蓄えから投資もできるので、勤労者も株主に。さらに、株投資しなくても銀行預金がすれば、その預金は融資や投資に回され利子を発生させるので、″間接的株主″に。こうして生まれる利益・利潤が全体を潤す、、、筈。
この″しくみ″がうまく回って、個人も国も豊かで平和であれば、「安全安心な資本主義」の出来上がり!
というか、戦後(敗戦後)日本が目指し、そして実現した資本主義社会の姿ではなかったのか?
今、日本そして世界を不安にする不確実性は一体なんなのか・・・。
例えば、いきなりの円安・・・。コロナやウクライナから派生した市場経済(資本主義)の混乱で、エネルギー供給不安などをめぐっての全面的価格高騰→病的インフレの懸念→なので世界では金利上げで経済の沈静化を目指している→なのに日本はアホノミクス以来の金バラマキのマイナス金利で国債(国の借金)も濫発・・・=金利を上げれば返済が増えてしまう→下手すると家計も国家財政も破綻!!
国家財政の破綻? これは″危険で不安″な国家経済を招いてしまう?
責任者は今、夜も眠れないのではないだろうか?いや、それくらい不安になってもらわなければ!
安全安心でごまかし、嘘ばかりで大儲けしてきた階層にとっては、相対的に貧しくなった庶民のことなどは、きっとどうでも良いのだと思う。
なので、これからの国民向けの経済談話は、一方の貧しくても嘘のない「安全安心な資本主義」、これなら納得できるという社会実現の具体的青写真を示して欲しいのです。