びーすけ工房でひとやすみ

思うことをびーすけ工房からお送りします。

独裁者の野性

 自然界を見渡すと、特に地球上では、進化によって多種多様な生物が、どうやら自然の法則によって存在しています。
 
 絶滅と呼ばれる、特定の種の消滅現象がありますが、絶滅しても化石などで、その過去の存在は確認されてもいます。
 
 そういうふうに、多くの生命現象を「客観的に確認」できる生命体が、人間という呼び名で存在しています。
 
 たとえば、渡り鳥は季節によって生息する場所を変えます。これは自分たちの生命、種を守るための行動で、″防衛本能〃の一部なのでしょう。
 
 人間も同様にその本能で自らを守る〃努力〃をします。
 
 その努力の結晶が科学文明です。
 
 人間以外の動物を観察すると、生命維持行動の一つとしての「縄張り」争いを、強いものが生き残って、その種を存続させてます。
 
 この能力が高いほど、他の種を押しのけて種の繁栄もおきます。
 
 
 ここまでは、至極当たり前の自然界の話なのですが、、、
 
 
 人間も「縄張り」争いをします。
 
 しかも、相当に激しく
 
 人間という種は、人種や民族、そしてその生息環境によって異なる言語・宗教を持ち、食文化もことなり、形態・特性も違います。
 
 重要なのは、それぞれ異なる〃集合体〃が動くとき、必ず、他の集合体との衝突が発生して、他の動物とは比較にならない規模の殺戮を実行します。
 
 
 この集合体については、中国とかロシア、そしてアメリカといった広大な面積と資源を独り占めする大きな集合体と、極めて狭少な環境に耐えて存在する集合とありますが、長い歴史の中で、強いものが弱いものを従える″自然の摂理〃によって、、、
 
 現在があります・・・。
 
 
 今日、2024年の世界を見ると、10億超の国民がいる中国、3億超の国民がいるアメリカ、そして1億4千万超の国民がいるロシア
 
 中国は結局資本主義的な失敗の反動で、毛沢東的ゆり戻しで習近平という原理主義者が、ロシアもかつてのソビエト独裁国家への反動を利用してプーチンという殺人鬼が、そしてアメリカでもその自由主義の行き詰まりの不満を扇動する大道芸人が無責任な大風呂敷を演じてます・・・。
 
 かつて、20世紀の代表的な独裁者は、結局大国に敗れて滅びました。ろくな資源も持たない国家が、大国を相手に生存できるわけありません。
 
 今、21世紀の独裁者は、この地球の自然界の富を独占してします。それはおびただしい核兵器に象徴される、「力の源泉」です。
 
 思えば、日本などは、かつて勘違いして独裁的政権が天皇を神輿にして世界を相手に侵略を実行しました。勝てるわけありません。普通に考えて。
 
 戦後、大国アメリカは、敗戦国日本に不戦の憲法を与えました。これは、奇跡のように80年近く温存されてきました。その間、アメリカが地球上のあちこちで、あちこちの独裁者達と殺し合いを続けてきました。
 
 戦後、自民党アメリカと同盟を結んで、それを国民も納得して、長く政権を独占してきました。
 
 アメリカの大統領が4年おきの選挙でアメリカ国民に選択されて存在することをかんがえれば、アメリカ大統領が独裁者であるとはいえないでしょう。そして、かつての戦争責任に関しては、日本国民に平和憲法を授けたことで罪滅ぼしもしています。
 
 日本は、半世紀以上戦争をしてこなかったことで、それを実証もしてきました。
 
 20世紀から21世紀、人類は自然に対する「客観的責任」を果たそうとしているのでしょうか?
 
 私たちの目の前に存在している大国の独裁者は、「客観的責任」を理解できない、人間ではない「野性」であると特定できます。