びーすけ工房でひとやすみ

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学校ITはどこに行くのだろう その4

 定時制高校には全日制高校中退生、小中学校不登校、勤労学生・・・、つまり、個性的な生徒の集合となります。
 
 何かが劇的に変化することはあまりありません。
 
 1年、2年、ゆっくりした時間の中で、だんだん空気が変わっていきます。
 
 私も、この2年間の中で、雲の色が分かるようになりました。
 
 そんな中でも、「現実」ということとの接点を常に考えています。
 
 ITは強力な装置です。
 
 夜の暗闇に、現実を見る窓を提供してくれています。
 
 埼玉県は夜間定時制を次々廃校にしています。そのことの問題性はここでは論じません。
 
 ここで経験したことは、全日制の普通の高校でも提供できるものだと思えます。
 
 どこの学校も環境、条件は貧しいのですが、工夫次第でいろいろできるでしょう。
 
 昨日も書いたのですが、ITの使用で140年来の日本の学校の定型を変化させられます。
 
 大きなお金は必要ないでしょう。
 
 従来型の集合形式の中に、ITを組み込んだ分散型の手段をいれるだけです。
 
 集合に参加できなくても、ITで共有環境をつくり、ITで個別の情報提供も可能になります。
 
 なにより、教員個人が、自分の能力限界を超えた情報管理も可能になります。効率化という響きはグレーな部分がありますが、本来は人間性を取り戻すフレーズだと考えます。
 
 最大の問題が2つあります。
 
 行政が殆ど無関心であること。行政内部の縦割りがすべての原因かと思います。役人が全体を見渡す視点を持っていません。
 
 現場教員の多くが無関心であること。素直すぎて、やらなくてもよいような仕事までやらされて、考える時間を奪われています。