この言葉はいつ出来たのでしょう。
はじめて聞いたのはたしか数年前、人手不足で教頭“先生”に急場しのぎの授業をお願いしたところ、私は「行政人」なのでやりません・・・と。
つまり、学校の職制である校長と教頭は「行政人」。
??? なに者??
給与体系では、彼らは学校では「教育職」でワンランク、ツーランク上。異動で教育局の役所に“出る”と「行政職」になります。
実にややこしい人たちです。
最近の、この「行政人」の人たちは生徒指導なんかでは、全く戦力になりません。
「だから、あんた、頼む方が間違ってるんだよ」と言われてしまいます。
自分が悪ガキだった頃の、あの懐かしい校長先生の顔が目に浮かびます。
今、教育局の上の方には学校現場上がりでなく、知事部局、つまり、はじめから行政人だった人たちがどんどん入り込んでいると聞きます。
そのことで、大体すべてのことが想像できます。
学校ITが迷走している理由も・・・。
そして、今は過渡期です。
こういう人たちに学校教育の“次”を期待するの無理です。
教育は他の“現業”分野と同じで現場が命です。
今、その現場で猛烈な“野焼き”が行われています。
古い体質の教育を実践して来た教員が劫火に焼かれて消滅しようとしています。
「行政人」はその火付け役なのですね。
でも、私には、その焼かれた地面から顔を出すであろう新芽が、願望として見えてます。
それは棒のように立っている「行政人」ではありません。
きちっと人の瞳を見てものを考え、実行できる新しい世代の逞しい姿です。