びーすけ工房でひとやすみ

思うことをびーすけ工房からお送りします。

食育

 
 
 久しぶりに給食を食べました。
 
 
 今日のおかずは筑前煮。
 
 
 定時制の給食は自校方式で、調理専門の職員が毎日つくってくれます。
 
 
 1ヶ月のメニューが事前に発表されていて、それに合わせて自宅の食事も決めたりもします。
 
 
 定時制の生徒の中には、この給食が一日のメインの食事である生徒もいます。
 
 
 調理される方のまごころも込められるというものです。
 
 
 私の勤める定時制はあと2年で閉校。生徒数も減ってしまって食堂の風景も寂しくなってきました。
 

 残念ながら国からの給食費補助はしばらく前になくなりました。
 
 
 経費支出を受けていた昔は、生徒が給食を食べることは半ば義務になっていて、まさに食べさせることで育てるという教育の原点があったのではと思えます。
 
 
 こういうことに教育費を使わなくなったことは残念です。
 
 
 味わいながら筑前煮と卵焼きを完食してテーブルを立つと、食堂の窓から夕陽が差し込みました。
 
 
 寒かった冬がようやく去り、暖かな夕方の柔らかい空気が流れ、新学期、再び1年間の授業がスタートします。
 
 
 学校の自由と柔らかさが段々と無くなって行く時代の中で、このような教育環境も消滅していくのだなぁ、と、遠くを眺めるような感情が起きてしまいます・・・。