びーすけ工房でひとやすみ

思うことをびーすけ工房からお送りします。

日教組って何してるの?

労働組合が行ったアンケートで、全国の公立学校で働く教員の半数以上が、過労死ラインを超えるような長時間労働となっていることが分かった。』
『過労死ラインを超えて教職員が苦労しながら働いている実態は深刻だ』

 

 連合の神津会長が労働環境を改善すべきと訴えているそうです。
 
 ところで、全国の教職員で組織している「日本教職員組合」(日教組)は連合傘下の労働組合です。
 
 30年ほど昔、官公労働者が中心に全国を組織化していた「総評」という中央組織がありましたが、政界で当時の社会党共産党が袂を分かった流れを受けて、総評も分裂し、社会党系労組が「連合」に合流し、日教組も内部分裂して主流は連合に、反主流派は「全労連」という新しい組織に離れていきました。
 連合はその後民主党支持団体となり、全労連共産党を実質支持(政党支持はしてないと表向きは言ってますが)しています。
 
 このようなこともあり、全体的に労働組合は弱体化しました。教職員で組織する日教組も闘争しなくなりました。
 
 むかし流で闘争といえばストライキのことで、中央組織が音頭をとって日本中でストに突入してました。
 
 ストライキをしてまで実現させたい要求はいろいろありましたが、教職員の世界だけのことでなく、国民生活全体に関ることで闘うことが多かったのです。
 
 さて、今、そういう全国的な闘争は消滅しました。
 
 こういう闘争に対しては右翼の街宣車も元気に街中を走り回って口撃していましたが、今では殆ど見かけなくなってしまいました。
 
 どちらにしても、静かになってしまって、
 
 なんか、寂しい気もします。
 
 
 今、時代も世代もかわって、先生たちが過労、ストレスに追い詰められています。昔の教員がしなかったような仕事まで、次から次へと負わされて、肝心の教科指導、生徒指導に注力出来なくなっています。
 
 しばらく前までは、少し年配の教員で、このような現場の事態を憂慮して、事細かに"反抗"して職場の環境改善を目指す人たちが"職場闘争"を細々やってました。組合加入者もそうでない人もいました。
 
 こういう"闘い"は、だいたい自然発生的だったと思うのですが、今思えば、大切なことだったのではないかと思います。
 
 世代交代して、学校に限らず"反抗できない世代"が社会の中心になろうとしています。
 
 そして、その世代が苦しまされています・・・。 

 次世代の子ども達にとっても良いことではありません。

 どうしたらいいのでしょうか・・・。

 

https://www.jtuc-rengo.or.jp/about_rengo/jtuc/affiliates.html