びーすけ工房でひとやすみ

思うことをびーすけ工房からお送りします。

事前点検と事後修復

 昔学校でいわれた、予習が大事か復習が大事かに似てます。
 
 どちらかだけやるとしたら、どっちが良いでしょう?
 
 当然予習です。予習は復習を含みますから。
 
 
 今、世の中は不正、不適格、偽装、リコール、安心安全、ご迷惑、、、、の嵐です。
 
 「どうしてこうなっているのか」
 
 そういう疑問に対する時代背景的なコメントはあまりありません。
 

 考えられることは沢山あります。
 
 内部告発の激増。労働者をあまりにイジメ過ぎるので、勤労者の「愛社精神」など絶滅してしまった。
 
 テクノロジーの進歩。進歩は苦痛からの解放と云われて来ましたが、実は間逆でした。パソコンの普及で紙媒体が減るどころか、書類のコピー量はむしろ激増。情報管理にも時間と労力がさらに必要になった。
 
 システムの高度化=複雑化。結果として問題の発見が難しくなり、保安保守点検管理の人材不足もあって、あちこちで不具合が発生してしまう技術開発環境になってしまった。
 
 問題が起きれば頭を深々と下げるしぐさを見せて、あとは金に甘えて解決させようとする姿勢。その対策の為だといって企業が莫大な内部留保資金を抱え、そのしわ寄せが労働者に被せられる。
 
 つまり、全体的にみれば社会全体、世界全体かもしれませんが、巨大なデススパイラルに飲み込まれているのです。
 
 個が個で生きていけなくなり集合し、その集合がさらに集合し、、、
"経済という生き物"は国家や民族の垣根を越えて"最大化した集合体"になるべく活動しているのは明らかです。

 一方でその現実から目をそむけるように、己の利、一国主義のような愚かさをばらまく指導者が悪あがきをして、混乱に拍車がかかっています。
 
 
 予習を疎かにして、焦って復習をしています・・・。
 
 しかし、復習は全体のものにはなりません。人は間違いや失敗を隠したがるからです。
 
 今こそ、世界全体が情報を公開して、価値というものは共有されるべきという新しいポリシーを掲げ、これから起こり得ることについて、全体で事前点検をし、可能なかぎり事後修復をせずに済む地球の未来像をプログラムしなければなりません。
 
 人類には、もはや想定外などということは許されないのです。