世論は無情です。
何故?
ほぼ同義語で「自助努力」という言葉が随分前にいわれて、今ではこの言葉が使われなくなるほどに世の中に定着してしまいました。
なので、ジャーナリストが冒険的な行動の結果悪い連中に拘束されて、その「解放の為に裏で金が動いた」のではと憶測が飛ぶと、
「ふざけんな、みんな懸命にやってたって、誰も助けてくれる世の中じゃないんだっ!」ぞっ
働く現役世代が『誰かの利益』のために戦後かつてない過酷な状態にされ、、、
続いて、その後続部隊になる青少年達も管理教育下で着々と思考能力を削がれて批判的精神も失い、、、、
さらにその後続部隊が今後人材不足とみるや、AIだロボットだと喧伝し、、、、生き残った者さえ見捨てて、
ついでに老朽化した高齢労働力まで絞り出して再利用する、
こんな社会になってしまった日本の大衆、世論にとっては、
「そんなあなたも自己責任でしょ」となってしまい、、、
左っぽくしていても、自分は安全で満ち足りた成功者の立場にいて、世界に対する人道主義臭をまといながら、冒険ジャーナリズムは勇敢な行動だと、評価するコメンテーターが白々しく思え、
一方『誰かの利益』の側も、"自己責任論"だよな~的な空気をつくり出し、これを世論に拡散させ、この世の中のガス抜きに利用してしまう・・・。
あ~あ、という感じです。
でも明らかに、ヒマラヤの高峰や極点を目指す冒険家の自己責任とはまったく違う、別の責任感を安田純平さんは背負っていたのだと思います。