びーすけ工房でひとやすみ

思うことをびーすけ工房からお送りします。

USBメモリ紛失

 減給をともなう懲戒処分だそうです。新聞報道されました。
  
 埼玉県内の中学校の先生が生徒の個人情報含むデータ保存して持ち帰り、どこかで紛失。
 
 まだ、この手の事故があるのかと・・・ちょっと不思議です。
 
 10年くらい前はよくありましたが、その後県立学校ではクラウド型のPC管理になって、物理的に端末からのデータ持ち出しが出来なくなってます。
 
 過渡期には、学校が用意するUSBを貸し出す=持ち出しを届ける方式で、しかも私の経験では教頭が許可を出すという形で、つまり紛失の場合の責任は一義的に管理者が負う建前になってました。
 教員個人に不利益が行かないような配慮であると同時に、借りた側も責任を感じるので"ボヤっとした紛失"も記憶の限りありませんでした。
 
 
 疑問なのは、どうやってデータをUSBに保存できたのか?
 
 この教員がPCスキルが高く、何か"裏技"を使ったのか?
 
 というより、使ったPCがクラウド型でなく、スタンドアローンPC(独立して使えるパソコン)が校内に残存していて、それを使ったのか?
 
 もし後者の理由でデータを持ち出せたのだとしたら、そのようなパソコンを校内に放置しておいた学校管理者の責任で、本人だけが減給処分というのはひどすぎます!
 
 
 往々にしてパソコンやネットワークなどに疎い校長や教頭がいて、管理は殆ど部下まかせ、結果として厳格に管理できない担当者がいい加減な管理をすることで、校内のIT機器の扱いがずさんになることがあります。
 
 教職員一人ひとりのPCが支給されて施錠管理まで徹底されている今日、このような事故がまだ起こるというのは、どう考えても管理部門に問題があることは明らかでしょう。
 
 こんな厳しい処分をして職員一人だけの責任にしてしまっては、システム・データ管理の徹底化、改善はかられず、そして紛失した場合も、しらばっくれる人が増えるのではないでしょうか・・・。