昨年末に家の片づけをして、この家に住み始めてから30年以上の様々な″もの″を整理しました。
″物″にはそれぞれ「属性」があって、整理することは一方で捨てることも伴うので、その判断を下す時には、いろいろ考える必要があります。
劣化してるとか、汚れているとか、壊れているとか、物の状態もありますが、家の歴史の中で、それがどんな物語をもっていたか、いちいち、しかも瞬間的に判断します。
子育てをすると、赤ん坊の時から成長過程のそれぞれの場面でお世話になった品々が残ります。大小一つひとつ手に取るといろいろな風景がよみがえって、時間のたつのを忘れてしまいます。
妻が学童指導員の仕事をしていることもあるので、幼いこども達に使えそうなものをまとめていました。
小さな縫いぐるみやアクセサリ、マスコットのついたストラップやキャラ文具、カード入れとか、ミニ玩具等々・・・
これを年末の学童クリスマス会に持参して、子ども達に配ったそうです・・・。
私から見れば、そんな″物″でもと、少し思っていたのですが、
その翌日後、幾人かの子ども達がもらったモノを身に着けたり、カバンに着けたりして、嬉しそうにしていたそうです。親たちも″こんないいもの頂いて良いのでしょうか″と恐縮される方もいたそうで・・・。
私自身は、物を作るための道具とか、日用品とか、用途のある物は手入れをして大事にする方だと思います。ただ、日常的に必要のなくなったものには興味はあまり持てず、処分してしまって、スッキリ空間を確保する性質です。
ただ、今回の話を妻から聞いた時は、、、さすがに、なんと云うのか、人間のいい点というか、子ども達の可愛さだとか、そして、なぜかモノは新品でなくても、その属性によって人を優しくさせる要素があれば、いつまでも活きる価値があるのだなぁ、と考えさせられたのでした。
一つの時代が過ぎ去っても、そこに残った様々な″モノ″が、決して未来に対して意味のないものなどと考えてはいけないと、″小さなモノ達″から学ばされた一日でした・・・。