びーすけ工房でひとやすみ

思うことをびーすけ工房からお送りします。

負け恥は美徳

 74年目の8月15日です。
 
 3年8ヵ月で3,000,000人以上の人々の命が奪われた戦争から、まだ一世代ほどの年月しかたっていません。
 
 歴史を学べば、この戦争の愚かしさを肯定できる人は、よほど頭のおかしい人しかいないでしょう。
 
 好戦的な人々が世の中を支配する結果が、このような末路をたどる。この日本の歴史の中で、もっとも恥ずべき時代の至近の連続上に私たちは生きています。
 
 「好戦的人間」とはどのような種族なのかは、議論の余地なく判然としています。

 
 自分の負けを認められない弱い人
 
 それを恥とおもい、自己肯定のためのさらなる愚行に向かう性質
 
 そもそも、″信念もどき″の修正がきかない硬直し、劣化した思考
 
 物事の変化に鈍く、他の進取に嫉妬する厄介さ
 
 そして根本的に、人権思想の欠如、、、それは指導者としては最大の欠陥
 
 
 1941年12月8日の日米開戦から僅か半年後の6月、日本海軍は北部太平洋で屈辱的な大敗北を喫していました。ミッドウェー海戦です。
 
 この海軍の失態を陸軍には知られまいとする愚かな″恥かくし″があったようです。横暴な陸軍が知れば、当然に笑いものにされたかも知れませんが、敢えて笑いものにされて、戦争継続の不可能に転化すれば良かったのです。
 
 何人かの指導者の降格程度で、3,000,000人以上の犠牲者の多くが現代まで生存できたと想像できます・・・。
 

 歴史に″もし″は通用しません・・・
 
 しかし、その″もし″を常にシミュレーションし、行動修正ができなければ、多様な選択肢は奪われて、愚かで無謀な人々に引きずられて行くことになります。