びーすけ工房でひとやすみ

思うことをびーすけ工房からお送りします。

亡霊いまだ健在

 安倍晋三のことです。
 
 この人は祖父の亡霊に取り憑かれています。
 
 祖父とは岸信介のことです。
 
 もうあの世にいる人なので、「亡霊」としますが、岸という人は20世紀の激動の時代に、人生のその時々に才覚を発揮して、それぞれの時代をつくる鍵の側にいた人です。
 
 1930年代、まだ昭和のはじめ頃ですが、国内外の問題解決のキーは「満州(国)」:現中国東北部の経営でしたが、岸はここで軍部とうまくくっついて政治力をつけ、政治家としての生存の術を獲得してます。
 
 
 倒れない政治家
 
 
 こういう存在の動向には必ず賛否が生じますが、時代の最重要課題が左右される時に、そこに立って、うまく、そして強硬的に振舞って突破していきます・・・。
 
 現在、米軍が日本中に配備されている現実についても、この人の存在抜きに語れません。
 
 ただ、信念に従って突き進むような純粋性ではなく、その時の強さに依る「ずるいやつ」ともいえます。
 
 純粋な人は死んでしまいますから・・・
 
 そういう性質はすっかり孫の晋三が受け継いでます。
 
 なので、戦後はかつての敵アメリカにすっかり取り入って、今日も続く「戦後体制」をつくりました。
 
 
 ちょっと、不思議なのは、私の不勉強ゆえ分らないのですが、
 
 アメリカの世界戦争の歴史で、結果思い通りにいった事例のひとつが日米戦争ですが、、、
 
 その成功の中の、部分的な失敗の一つが「日本国憲法」だったようです。
 
 岸は日米安保の推進者であった訳ですが、一方早くから改憲論者であり、憲法9条に関して考えると、
 
 日本は戦争を放棄した→故に、今後の国防の柱はアメリカの軍事力である・・・
  ↓
 ″安保ただ乗り″→その分民生経済優先・発展→高度経済成長
 
 つまり、アメリカに依拠する日米安保をつくっておきながら、一方で9条改憲・・・というのは…矛盾?
 
 今、首相の座を放棄した安倍晋三が日米主義者でありなが、一方で9条改憲固執するのも、、、
 
 
 要するに、日本の第9条改憲を最も望んでいるのは、アメリカであるという答えはハッキリしてますが、
 
 戦争犠牲への鎮魂の憲法を与えておきながら、その後の都合で従順になった日本に戦争の片棒を担がせるための改憲策動・・・。

 あるいは、憲法論議でなかなか方向定まらない日本の不安定状態が好都合なのか?
  
 直近、出ました!
 
 「アメリカの核兵器を日本国内に置こう」
 
 EUもそうしてるから
 
  
 右翼とか左翼とか、電子的にはネトウヨとかサヨとか
 
 殊にネトウヨと呼ばれる人たちは安倍晋三支持者だというのですが、

 そうなんですか?
 
 そういう人たちは、この″亡霊″も支持しているのでしょうか?
 
 死んでしまった人を崇敬するのは、ある意味宗教的だと思うのですが


 私は学生時代に原始神道神社神道などにも触れましたが、日本の自然を愛でるものとして、八百万神を敬った古の人々の魂は、こういう″新興宗教″とは異質なものだったと記憶しております・・・。