死とは何か?
永遠のテーマです。
では、生とは何か?
意味としては2つあります。生まれてくることと、生きて行くこと。
ルソーはこの2つをうまく説明しています。
「最初、万物をつくる者の手から出てくるとき全ては良いが、ひとたび人間の手に渡るとすべてが堕落する・・・」
人は偶然に生まれます。人はそれを選択出来ません。
人は地上に放り出されて、自分と自然、自分と人を知り、生きるための選択をします。
ルソーはこれを「第二の誕生」と呼び、サルトルはこれを「自由という名の刑」と呼びました。
こうして私たちは、永遠には程遠い短い生涯を送ります。
殆ど本能に生きる他の生命にとっての生とは何でしょうか?
自然淘汰、弱肉強食の法則に縛られる生命には多くの選択肢はありません。唯一「種の保存」しかありません。その目的の到達によって死は意味づけられます。この単純性=純粋性に人は憧れ、自然の豊かさと美しさに心奪われます・・・。
人の生には様々な選択肢があります。この選択は判断と決心、希望と野望、人間がありとあらゆる言葉で行く通りにも表現する
嘘偽りの″人生の意味付け″であり、個人にとっては善悪も正否もありません。
人にとってこの″邪悪″さの混沌を回避するための、全体と自己の保存の法則が延々と考えられてきました。
あらゆる科学です。
人とは、そういう生命です・・・。
このことを素直に認識する者と、しない者に分かれます。
人はそのどちらであるべきか?
死とは他者との別れではありません。
死とは、自分との決別に他なりません・・・。