びーすけ工房でひとやすみ

思うことをびーすけ工房からお送りします。

検索力

 インターネットが普及しはじめた頃、職場でPCトラブルなどで職員からいろいろ技術的質問や相談を受けましたが、何分専門でもない私としては、結局個々の問題について勉強しなければならず・・・
 
 最初の頃は本屋でマニュアル本や雑誌、、、これには随分支出しましたが・・・それなりに勉強にはなりました。

 
 何時の頃からか、インターネット上で件の事柄について語句検索して該当事項に頼るようになり、、、そして、それが日常になってしまいました。
 
 それから程無くして、世の中「ググる」が誰もが常用する日常になりました。
 
 
 思うのですが、以前の私たちが情報を得られるメディアは新聞雑誌、ラジオ、テレビなど限られていて、送り手の思惑も混ぜこぜになった内容を知らされてました。そこでは"タレント"が活躍して、私たちに様々な魅力的な価値を提供して来ました・・・。
 
 
 それが、"ググる時代"になり、さらに個々人が「情報提供側」にも立てるようになり、最近では、テレビよりネット上の動画サイトの方が面白くなってしまいました。
 
 今日もYoutubeで盲目のピアニスト辻井伸行さんのコンサートの映像を観て涙しました・・・。
 無名の大勢の人々も自分の感性で様々な動画を上げてます。それにも感心する優れたものが沢山あります。
 
 殆ど検閲もなく流される情報には"問題ある"ものもあり、その害悪も社会問題化してますが、これは物事の宿命であって、「事実」という言葉が示すように、功罪あらゆる情報が「世の中の真実」であります。
 
 それだけに、情報を選別できるようになった現代人、そして未来人は、その情報を通して、今度は"自分自身のタレント"を発見できる、発見しなければならない、のだと思います。

 
 "一方的な情報提供から学ぶ"時代では価値観が硬直化し、恐ろしいことに自分自身も見失ってしまう不幸も多くあります。
 
 
 誰もがタレント足り得る時代
 
 "自分を検索"する時代
 

 人類に授けられた、"自らの価値を見つけ出せる時代"がやっと来たのではと感じるのです。
 
 今求められはじめた「改革」とは、本当はそのことなのでは。
 
 
 このことについても、不幸なことに、それをツールとしてしか思考できず、「個人の価値の多様性」を否定してしまうような指導者が、皮肉にもそのツールを使用する人々におもねるような政策だけ実行してしまっている、その時代錯誤が、事実に着いて来られない、見通せない、みっともない社会現象を起こしています・・・。