定年後に自治会の支会長役が回ってきて、この2年、考えさせられました。
自治会も少子高齢化にさらされて″存亡の危機″に直面しているといっていいでしょう。
日本の歴史の中で、いろいろ姿かたちをかえて、住民に影響を与えてきた、たぶん日本独自の組織体だと思います。
五人組 町内会 自治会 ・・・そして
もともと民衆統治の手段として国家体制維持のために設けた制度なので、現代の民主主義の中で必要かどうかは疑問です。
権力側の都合とは別に、「隣保」目的もあり、日常的に、また非常時に助け合う・・・のような→これも民衆を引き寄せるため
実際には、周囲を海と山に囲まれた閉塞的な自然環境に暮らす日本人には逃げ場はなく、災害時などは協力せざるを得ないので、
あらたまってそんな組織は必要ないとも思えます。
→自然発生的に助け合う・・・
現在の自治会の実態を見ると、広報配布、防犯、協同行事、災害時連携、地域の衛生美化等々 これらは、殆ど行政の下請け状態であって、行政の怠慢を許してしまう温床であるかも知れません・・・。
法的位置づけも曖昧な任意団体で、会計トラブルも多く、役員選出(順番、くじ引き)にも無理があり、結果として自治会非加入、心理的離反、ゴミ捨て場などの住民トラブル、、、、
そして、今
少子高齢化→必然的な人材の枯渇
コロナ禍→このような非常時に役に立たない
上記のような難題に解決策を求めようとしない全体的怠慢
良いこと殆どありません
最高裁まで争ったゴミ捨て場問題や、そもそも自治会を解散してしまった地域など、自治会の存在意義を否定するような現実が顕著に出てきていて、、、
放置しても、自然消滅していく感じがします。
結局、私自身も、危機意識でこんな文章を書いているのかも分からないのですが、手のひらにある情報端末で何でも理解できる世の中、これを使えない世代がいなくなった頃には、変な改革など待たずに、消滅していく運命にあるのだろうと思います。