まだ若かった頃、2001年が近い未来であった時代に観た映画です。アーサー・C・クラークのSF小説が原作です。
ただならぬ〃警告〃を感じ
専門外の倫理の授業で高校生たちにも見せたりして。
が、
「意味が分からない・・・」
そんな感じの反応。
「観念論的思考」が昔も今も嫌いでない自分としては、この映画が現実予言的であり、当時も、そして現在もその意味を失っていないと感じています。
現在、コンピュータ技術がその便利な反面、人間を脅かす存在にもなる、なってきていることは、うすうす個人も社会全体も気が付き始めてます。
この映画(小説)には、その後の続編があり、〃正体〃を現します。ネタばらしとしては、正直お粗末でした。
なので、この映画は人類に希望をつなぐヒューマンSFとしても力不足で、その後幾つもつくられた無数の近未来SF映画の娯楽性も突破できませんでした。
この2つの映画の原作を読むと、何となくあとづけ的な意味を感じました。たとえると、「新・新約聖書」なのかな、これは、、、みたいな、宗教性・・・
作者は宗教に対しては厳しい視点・意識、あるいは否定があったようですが、それは逆に信仰心の強さではなかったかと思えてしまいます。
作者は2008年に亡くなってますが、現在の地球、この社会の現状をどう思ったか、気になるところです。
この作者も含め、人間の観念を具象化できる個性・才能が目立たなくなってしまった、現在の一般社会の質の劣化が残念です。