びーすけ工房でひとやすみ

思うことをびーすけ工房からお送りします。

恩讐の終焉

 現在起きているウクライナ戦争
 
 その意味を考えてみました
 
 この戦争が終わるとき、世界全体が新しい世界に転換するかも知れないという予感はあります・・・
 
 
 たまたま先ほど、戦後アメリカvsソビエト両陣営が世界を資本主義と社会主義に分断して対立し続けた「冷戦」の終わりを告げた35年前の顛末をまとめた番組の再放送がありました。
 
 米ソ冷戦の、両国がその覇権をかけて核兵器を含む膨大な軍事費まみれの様相の中で、莫大な軍事費に押しつぶされたソビエト社会主義経済が立ち行かなくなり、共産党書記長に就いたゴルバチョフが、東西対立を終わらせる過程を詳細に追った内容でした。
 
 その後から今日、ヨーロッパ東西対立はなくなりEU圏が形成され、アメリカ、日本、EU、ASEANなど、世界全体の経済構造が成立しています。
 
 そして、冷戦終結によって、世界の半分を固めていた「ソビエト社会主義共和国連邦(15の共和国)」が、その内部から崩壊し、解体され、中核であったロシアも厳しい経済状況に陥り、国民は疲弊しました。
 
 この35年前の一連の歴史の中で、プーチンソビエトの秘密警察(KGB)の一員として過ごして、恐らく様々な経験を積んで、歴史と人生の両鏡の中を道を探り続け、ゴルバチョフ後のエリツィン政権の中で地歩を築き、ついにロシア大統領の座に登りました。
 
 ソビエトという大国、それが衰退し、連邦が崩壊し、ロシア国民は困窮し・・・あの〃偉大なロシア帝国〃の成れの果てを見つめたプーチン・・・
 
 恐らく、使命感(野望)を持って国家機関に身を置き、国家の繁栄を希求していただろう若き日々
 
 実際、プーチン以後、成長した民間財閥も糾合して経済を立て直し、国民からの圧倒的な支持も得て、国際的に影響力を持ちうるポジションにロシアを戻した、、、といえると思います。
 
 その後21世紀以降のプーチンの歩みを見ると、それがなんであるのかは不勉強なので分かりませんが、「一体何にこだわっているの?」と・・・心配になる今
  
 日本の場合、明治維新で圧倒的に劣等感を味わってしまい、それでも好奇心と働き者の特技で器用に西洋文明のノウハウを身に着け(精神は学ばない)、最後には列強にまみれて勘違いの大戦争に突き進んでしまって、みじめな敗戦に・・・
 戦後は勝者アメリカの巧妙な教育プログラムに乗り続け、資本主義陣営の最前線基地を受け持つまでに立ち直った?
 ただ、何かがちがう・・・と
 日本は神の国だったのではなかったのかと、なのでアメリカのつくった憲法はもう脱ぎたいみたいな、、、ただそれは方便で、実態は隣国のイカガワシイ反日宗教団体に国を蹂躙されてしまっている・・・おろかさ
 
 
 中国などは欧米に蝕まれたアヘン戦争以後近代化に抵抗した結果その地位をさげ、第2次大戦では戦勝国の一員ではありましたが、社会主義でのリスタート故に戦後資本主義の波には乗れずに、建国の父ともいえる毛沢東死後にようやく「改革開放」で日本から技術なども学び、短期間で〃周回遅れ〃を取り戻し、ついに宇宙ステーションをもつ巨大国家の座に・・・
 ただ、ここに来て、欧米流民主主義は嫌い、何やら建国当初の原理論に戻っているような様相で・・・
 
 ようするに、指導者達個人のアイデンティティが、どこの国も「先祖返り」の様相で、
 
 
 つまりは、それは「恩讐」以外のなにものでもない
 
 
 みんな、プーチンがやっていることは犯罪だ~!
 
 といっていますが、
 
 どの国の権力も恩讐をパトスにして起動していて、国民もその勢いに引きずられて日々の方向性があるみたいな状態。
 
 
 ウクライナ戦争が、それらと少し違うなと思えるのは、
ロシアとの戦争がウクライナにとっては恩讐ではないこと・・・

 とばっちり被害者

 プーチンにとっては恩讐でも。

 
 日本の敗戦はまったくに恩讐によって仕返しされた敗戦。その敗戦国の一部にはさらにそのことを恩讐にしている輩がいるということ
 
 
 中国が世界に向けている態度は明らかに恩讐
 
 ロシアも

 北朝鮮


 そして、、、、
 
 その恩讐を世界中にばら撒いてきたは、じつは欧米文化という元凶
 
 その元凶の根本にあるものは容易に想像できます。