びーすけ工房でひとやすみ

思うことをびーすけ工房からお送りします。

AIは役に立つか

 根本的な問題についてのことです。
 
 ここ数年、考えの整理がつかないことだらけです。
 
 インターネットが〃人体の一部〃になったことで、世界中の情報、なかでも知らない個人の発信するものも手に入ることになって、、、、
 
 おそらく、誰でも、根本的な問題へのアクセスが可能になっているはずです。
 
 昨日、京都アニメで36人の人命を放火によって奪った被告に死刑が宣告されました。この奪われた人命の数は最悪なもので、被告の罪は極刑を免れませんでした。
 当然の判決という状況の中で、本日、担当弁護士は判決を不服として控訴すると発表しました。控訴理由は、事件発生時の被告の精神状態からは刑事責任能力は問えないという趣旨のようです・・・。
 
 普通に考えて、被告本人の思惑はともかく、一度にこれだけの人を殺してしまう精神状態というのは、どんなものなか?
 
 ただしく説明できる人はいるのでしょうか?
 
 
 ロシアによるウクライナへの侵略戦争が2年になります。仕掛け人はプーチンという怪物のような人間です。この男の指示によって殺された一般市民の数は36人どころではありません。世界中から非難を受けて、様々な制裁と同時に〃被害者〃であるウクライナへの支援が続きます。世界の勢力地図も変わりつつあります。
 こんな重罪人を逮捕も裁判もできずに、人間達は手をこまねいています。
 恐らく、プーチンに家族を殺された人々は、京アニで大切な人を失った人々と同様の悲しみと怒り、、、そして犯人への憎しみを永久に持ち続けることになります・・・。
 
 そして、世界中で同じような類の狂人による殺戮と人の不幸が繰り広げられています・・・。
 
 日本は80年近く憲法の下で平和国家を経営してきました。今回のウクライナ支援でも直接的武器供与をしていません。敵味方関係なく武器による殺戮は認めないことを国家として憲法で契約しています。

 実は、死刑判決においても、「殺人は最悪の人権否定」と考えれば、死刑は憲法違反の可能性があります。
 
 一点、私たち、私自身も、犯人被告に対して感情的に許しがたい気持ちを持っているとしても、犯人を殺す権利はなく、憲法を頂点としたルールに従う義務があります。私たちは法治国家に生かされています。なので、今日のニュースについて、弁護士を批判することはできません。
 
 もし自分の身にこんなことが起きたら、法などに従わず「仇討ち」を企むかも知れません。今回の事件の犠牲者家族の中でも、そんな思いに駆られている方もいるかも知れません・・・。
 
 おそらく、ウクライナでも数万の人々の魂の怒りが天を覆っていると想像できます。
 
 人類は、太古の昔から、この「魂の不幸」を本能に埋め込まれた生命として、終わらない苦しみとたたかいながら、快楽と不幸の間に漂ってきました。
 
 私は思います。
 
 人間が感知し獲得したありとあらゆる情報を、人間が開発した巨大な記憶装置に放り込み、ありとあらゆる条件分岐を瞬時の速さで判断し回答を出せる今、、、
 
 だけど、その出せる答えが、自然界が人間に埋め込んだのこの悲しい本質を〃浄化〃できるとはとても思えません!
 
 唯一、これは答えかもしれないのは、、、
 
 人工知能が人間の本質を消し去ろうと回答し、それを動作機械に命じた時、それは人類の存在否定を導き、、、存在を消すことが回答
 
 果たして、人類はそんなAIを作り出すかも知れません。手段はもう実現していますから、AIに目的実行の権限を与えれば・・可能です

 
 昔からのSFが実現してきている現実もありますし・・・。