びーすけ工房でひとやすみ

思うことをびーすけ工房からお送りします。

木工旋盤物語(3)木材の話

 5年前に"原木スタート"の木工を決意して、丸太材の収集加工をはじめました。
 
 エンジンチェーンソーを知人から譲り受けて、チェーンソーの「目立て」も覚えて、住宅地でお構いなく騒音たてて木材と格闘!
 
 これは相当の重労働でした。この大仕事も一段落して、半割された丸太が家裏に積み上げて干してあります。

f:id:oldbeesuke:20200104172440j:plain

 https://oldbeesuke.hatenablog.com/entry/2018/10/18/095717
 
 
 しかし・・・。
 
 生木は必ず割れます(*_*;
 
 https://oldbeesuke.hatenablog.com/entry/20140326/1395800312
  
 大きめのお椀やカップ、皿など、材料取りを目論んでも、要所にひび、割れが入ってはどうにもなりません。製作段階で木粉を練り込んだパテによる修復なども実験しましたが、塞ぐ効果はありましたが、やはり見た目でもう、これはいけません。
 
 最大の失敗要因は、丸太を乾燥の早い段階で「玉切り」してしまったことでした。丸太を観察してみると、切断した「木口面」の乾燥が早く、そこからひびが入っていきます。それでも、丸太が相当に長ければ、中間部はすぐにはひび割れしません。長い丸太の状態で何年か様子を見るべきですが、狭い住宅街ではそれは出来ませんでした。
 木口に急激な乾燥防止のためにボンドを塗りたくりましたが、2年でボンドごとひびが入りました。
 
 唯一、ヤマザクラ材だけは、このひび割れの度合いが軽度で、全体の70%ほどは利用出来そうで、乾燥段階も樹種によってだいぶ異なることが勉強できました。
 
 小さく玉切りしてしまったケヤキなどは、5年待って、ほぼ全滅です。
 
 これには、ガックリです(-_-;)
  
 
 小さな作品利用後の残材は薪ストーブを使用している知人に供給しています。
 
 https://oldbeesuke.hatenablog.com/entry/20180918/p1
 
 
 前回、木材の入手先の話をしましたが、私の結論は、場所や時間の問題を考えると、資金は必要ですが、上野村森林組合のような歴史があって蓄木も豊富な事業所にお願いして、計画的に仕入れるのがベストなような気がします。
 
 以上木材の話でした。
 
 https://oldbeesuke.hatenablog.com/entry/2019/03/29/103006